保存改修工事中だった門司港駅、完了した。
門司港駅は1914(大正3)年に建築され、欧州のネオ・ルネサンス様式と呼ばれる重厚な木造2階建てで、1988年に鉄道駅で初の国重要文化財に指定された。老朽化が進み、2012年から総事業費22億円をかけて修理を進めている。来月、2018年11月10日から「みどりの窓口」や「券売機」の利用が再開される。
参考
① JR門司港駅:レトロ感たっぷり 保存修理中の構内公開
報道陣に公開された券売機置き場(右)など駅構内=北九州市門司区のJR門司港駅で2018年10月9日午前10時57分、矢頭智剛撮影
JR九州は9日、保存修理工事が進むJR門司港駅(北九州市)の構内を報道陣に公開した。現在は仮駅舎で営業しているが、来月10日に本駅舎で「みどりの窓口」や券売機などの利用が始まる。外観を含む全体工事は来年3月に完了する。
門司港駅は1914(大正3)年に建築された。欧州のネオ・ルネサンス様式と呼ばれる重厚な木造2階建て(延べ約2700平方メートル)で、88年に鉄道駅で初の国重要文化財に指定された。老朽化が進み、2012年から総事業費22億円をかけて修理を進めている。
公開された駅舎1階のコンコースは天井が高さ約5メートル。黄色に塗られた天井や茶色の扉、しっくいの壁が特徴で、旧1・2等待合室がみどりの窓口として使われる。当時の切符の販売窓口に券売機が設置される。
駅舎の外観は石張り風のモルタル塗り。屋根に石盤をふき、途中の時代で失われた飾りを復元した。1929(昭和4)年に追加された正面車寄せのひさしも取り除き、建築当時の姿に戻した。81年まで駅舎2階で営業した高級洋食店「みかど食堂」の名前を冠したレストランも、復元後にオープンする。【石田宗久】
② 門司港駅の今昔