私は1986年1月から1989年9月までスイスのジュネーブに住んだ。
オフィスも自宅のアパートもエアコンは無く、扇風機のみで過ごした。もちろん、冬場はセントラルヒーティングのスチームヒーターが付いており24時間暖かかった。ヨーロッパは北海道より高緯度に位置するが、その分、気温が低い訳では無く、夏場は矢張り暑かった。しかし、湿度が低く汗をかかなく、蒸し暑くなく、日陰は涼しかった。
地球温暖化で平均気温が上昇した現在、いくらなんでもエアコンくらいは備え付けているだろうと思いながらストリートビューで見てみると、昔のままであった。どこにも、室外機が見当たらない。
参考
フランスにはエアコンがない〜日本とフランス、暑さ対策の違い〜
北川菜々子
毎日暑い日が続きます。各家庭、各部屋にエアコンがあることが当たり前な日本人にとって、フランスにはエアコンがある家がほとんどないと話すと必ず驚かれます。
それでは、フランスの夏は涼しいのかといえば、そうでもありません。普通に30度を超す日もあります。フランス人はどのような暑さ対策をしているのでしょうか。
フランスの夏の気温
筆者がフランスに来た10年前は、夏でも長袖が必要な日が続くことがありました。フランスの夏は日本に比べて、涼しく、過ごしやすいように思っていましたが、近年、30度を超える日が続くようになり、フランスの夏も暑い!と感じるようになりました。
熱帯夜は少ない
日本の夏の暑さに比べ、湿度が低いので、パリの夏は過ごしやすいのですが、30度以上が続く日があります。熱中症で亡くなってしまう老人もいるのです。それでも、一般的にクーラーは普及していません。パリは古い建物が多く、室外機を取り付けることが難しいのだそうです。それでは、フランス人はどのような暑さ対策をしているのでしょうか。
窓のシャッターを閉める
フランスでは朝気温が低いうちに窓を開け、部屋の温度を下げます。そして日中はブラインドを閉めて、太陽の光で部屋の温度が上がらないようにします。夜は涼しい日が多いので、窓を開け再び部屋の温度を下げます。フランスは古い石造りの建築物が多く、シャッターを閉めることによって、涼しさを保つことができるのです。
暑い日は扇風機を使う