参考
① 四稜郭にシバザクラ 駐車場に植栽へ 魅力度アップ狙う
駐車場にシバザクラが植えられる予定の四稜郭
函館市教委と神山町会は、新年度から3年計画で、陣川町にある国の史跡「四稜郭」の駐車場に計3千株のシバザクラを植える計画を進めている。五稜郭に比べて知名度が圧倒的に低い四稜郭の魅力度をアップさせ、地域振興につなげるほか、維持管理を通じて地域住民の一体感も育むのが狙いだ。
四稜郭は管理者が常駐していないため来訪者のデータはないが、訪れる人はあまりいないという。そこで、普段から四稜郭の清掃ボランティアなどをしている地元の神山町会が、市と地域住民がまちづくりを進める市民協働モデル事業に応募し、11月下旬に採択された。
具体的には、毎年千株ずつ駐車場にシバザクラを植えていく。四稜郭そのものは国の史跡のため植えることができない。市教委は総事業費約120万円のうち50万円を負担する予定。神山町会が、隣接する陣川あさひ町会にも呼び掛け、地域住民が植栽や維持管理を担う。
② 四稜郭(しりょうかく、wik iより)
四稜郭の名称は4つの突起を持つ事に由来する。幅2.7m、深さ0.9mの空堀に囲まれ、土塁の規模は東西約100m、南北約70m、幅5.4m、高さ3mである。土塁の四隅には砲座が配置されている。南西側に門口があり、その後方に幅0.9mほどの通路が設けられている。郭内には建物は建設されなかったと考えられている。面積は約2万1,500平方メートルを有する。
五稜郭を援護する支城として、また東照宮を守護する為に北東約3キロメートル離れた丘陵上に洋式築城法により築かれた。建設を指揮したのは大鳥圭介あるいはブリュネ大尉といわれている。建設には旧幕府兵卒200人および近隣住民100人が徴用され、昼夜兼行の突貫工事で造り上げたと言われる。しかし、堡塁としては脆弱であり、立て篭もるには手狭で井戸等の設備も存在しなかった。星形要塞であるものの、実際には野戦築城に近いものである。四稜郭以外に当時造られた要塞としては川汲台場(現・函館市)や峠下台場(現・七飯町)などがある。峠下台場は漫画の吹き出しのような七稜形(Tenaille:欧米では星形要塞とは区別される形態の築城方式)である。