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観光落ち込み、ガウディで打開…初期代表作公開
一般公開が始まったガウディ設計の別荘「カサ・ビセンス」(16日、スペイン東部バルセロナで)=井口馨撮影
【バルセロナ=井口馨】スペイン東部カタルーニャ自治州の州都バルセロナで、建築家アントニオ・ガウディの初期の代表作、別荘「カサ・ビセンス」内部の一般初公開が16日、正式に始まった。
独立問題の影響で観光客の減少に悩む同市は、新たな集客の柱として期待を寄せている。
「カサ・ビセンス」はガウディが設計し、1883~85年に建築され、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されている。別荘の代表者メルセデス・モラさんによると、内部の装飾は、イスラムや中国など多様な文化の影響を受けているほか、ガウディの自然への関心の高さがうかがえるという。約3年前に金融機関が買い取り、修復工事をしていた。