飛鳥乃温泉(あすかのゆ)
参考
① 道後温泉別館「飛鳥乃湯泉」 26日午前7時に営業開始 松山市
瀬戸の海が描かれた「飛鳥乃湯泉」の女性用大浴室=松山市
道後温泉の新たなシンボルとしてオープンする温浴施設「道後温泉別館飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」(松山市道後湯之町)は25日の開館記念式典を経て、26日午前7時から一般利用が始まる。「椿の湯」との間にある中庭も含むグランドオープンは12月下旬の見込み。
建物は飛鳥時代の建築様式を取り入れ、大屋根には「鴟尾(しび)」が輝く。596年に聖徳太子が道後に来浴した伝説が残ることから、飛鳥時代をコンセプトとしている。
館内は和紙や和釘、伊予絣(かすり)などを使って和のイメージで統一し、竹細工や伊予すだれなど県産伝統工芸品の装飾で空間を演出。露天風呂付きの大浴室は、男湯が石鎚山、女湯が瀬戸内海を題材とした砥部焼のモザイク壁画が飾られている。壁画をスクリーンに、朝夕の光の移ろいなどをプロジェクションマッピングする仕組みもある。
特別浴室は、道後温泉本館の皇室専用浴室の又新殿を再現した浴槽と休憩ができる更衣室がセットになっており、2部屋ある。湯帳と呼ばれる入浴着が好みで選べる。
お茶菓子のもてなしが付く大広間は約60畳。床の間にある飛鳥乃湯泉周辺を描いた「新道後温泉絵図」が遊び心をくすぐる。
料金は1階浴室のみでは600円(子供300円)。入浴と2階大広間での休憩は1250円(同620円)。入浴と2階個室利用は1650円(同820円)。特別浴室は1組2000円の料金に加え、1人1650円(同820円)が必要。
営業は1階浴室は午前7時~午後11時、2階は同10時まで。問い合わせは同館((電)089・932・1126)。
② 道後温泉別館がオープン 古代気分でいい湯だな
入浴客でにぎわう道後温泉別館「飛鳥乃湯泉」のエントランス=26日午前、松山市
国の重要文化財「道後温泉本館」(松山市)の別館として完成した「飛鳥乃湯泉」が26日、オープンした。聖徳太子が飛鳥時代に道後温泉を訪れたという伝説からイメージした造り。本館は老朽化のため来年秋以降、長期の耐震補強工事に入る予定で、新名所として期待される。
本館から徒歩約1分の場所にある飛鳥乃湯泉の前には、約120人の客がオープン前から行列。係員が午前7時に開館を告げると、客からは拍手や歓声が上がった。
1番に入浴した松山市の大学生太田健登さん(23)は「すごく気持ちが良かった。前日午後4時から並んでたまった疲れが取れました」とうれしそうに話した。