熊本大地震で被災した熊本市から南阿蘇村を結ぶ阿蘇大橋と長陽大橋の2ルートのうち、長陽大橋ルートが完成した。阿蘇大橋の方は橋の位置を南に移して付け替えるとか!
早く復旧して欲しい!
参考
① 「長陽大橋ルート」が開通 熊本・南阿蘇、地震で分断
熊本地震で一部が崩落するなどした熊本県南阿蘇村の阿蘇長陽(ちょうよう)大橋(276メートル)と戸下(とした)大橋(380メートル)の応急復旧工事が終わり、二つの橋を含む約3キロの「長陽大橋ルート」が27日、開通した。
熊本市など都市部と村中心部の間や、村中心部と分断されていた村内の立野地区との間が、1年4カ月ぶりにほぼ最短ルートでつながった。
九州道の熊本インターチェンジ(熊本市東区)から南阿蘇村役場へは、迂回(うかい)ルートで約1時間かかっていたが35分に短縮される。開通式で吉良清一村長は「復興に向けた希望の懸け橋だ」と述べた。
熊本地震で崩落した阿蘇大橋は場所を下流に移し、2020年度中の開通をめざしている。(東野真和)
阿蘇長陽大橋が開通。開通式で橋の上を車の列が通過していった。奥は阿蘇大橋の崩落現場=27日午前10時55分、熊本県南阿蘇村、朝日新聞社ヘリから、河合真人撮影
② 長陽大橋ルートの復旧工事
被災後(参考)
戸下大橋復旧工事(参考)
③ 阿蘇長陽大橋が通行再開 地元に喜び広がる [熊本県]
熊本市方面と阿蘇地方を結ぶ南阿蘇村の阿蘇長陽大橋を含むルートが復旧し、27日に通行が再開された。道路には待ちわびた人たちの車列ができ、周囲には喜びの声が広がった。
橋の開通で同村立野地区と村役場の距離は32キロから7キロに、所要時間は40分から10分に短縮される。通勤や通学だけでなく、観光業が主軸の阿蘇地方にとって利便性の向上は「復興へ向けた大きな一歩」(村企画観光課)だ。
同村河陽のカフェ「ティッペル」のオーナー小山久夫さん(67)は「普段は復旧工事のトラックばかりだが、乗用車が一気に増えた。お客もいつもより多い」と早くも開通効果を実感。橋が見渡せる場所に立つ飲食店「茶庵とちのき」の阿南理恵さん(64)は「これから橋を渡ってくる観光客を迎えたい」と期待を込めた。
トラックで阿蘇から和水町へ戻る途中の運送会社の男性は「これまで山越えのミルクロードを通っていたけど、かなり運転が楽になった」。同村河陽から立野地区に通っている農業NPO法人「南阿蘇ふるさと復興ネットワーク」の吉村孫徳事務局長(71)は「45分はかかった道が10分でいける。これで復旧は加速していくはず」と話した。