オーパーツ(時代的に有り得ない)な世界地図を集めた。これらがオーパーツであると言うのは、時代的にまだ発見されていないはずの南極や充分には知られていないはずのアメリカ大陸やオーストラリア大陸までも表示された、時代的に有り得ない程の高度な知識を込められているからである。
例えば、南極大陸は発見が1818年、全陸地の地形の地図化成功が1920年である。コロンブスのアメリカ大陸到達は1492年、バスコ・ダ・ガマは1498年にアフリカ喜望峰回りのインド航路を発見、そしてマゼランは1522年に世界一周したことになっている。
これらの世界地図について、北緯34度14度に注目した。メルカトル図法の様な緯度が直線のものは赤線を引いてみた。その他のものは目視で同緯度をなぞって見た。そうすると、西ヨーロッパから東に見ると地中海を横断してインド北部、東アジアを通過している。そして、必ず日本列島と思しき島に最接近している。特にフランチェスコ・ロザエリの地図(1508年)を見ると、朝鮮半島の最南端と九州島(日本列島?)の最北端あたりを通過している。さらに、アメリカ大陸が正しく描かれている地図の場合はカリフォルニア半島の北端のロサンゼルス近辺と思しきあたりの緯度を通過している。すなわち、これらの世界地図は作成時期以前の信頼できる資料を参照して作成されていると考えられる。
これに対して比較的正確であっても良いと思しき赤道周辺に着目すると、インド大陸とインドシナ半島あたりが相対的に不正確であった。
これらの世界地図をオーパーツとしているが、学術的に定説化されていないだけで、以下の指摘ができる。
指摘1:
北緯34度14分は地中海、レバノン、ガンダーラ、長安、沖ノ島、瀬戸内海、神津島、米国のシミバレーを通過し、この緯度の星空は縄文時代から遅くとも紀元前3世紀末の秦の始皇帝には正確に知られていた。
指摘2:
指摘3:
アメリカ大陸にはインディアンが3万年前あたりから入植し、紀元前11世紀ころポリネシア人(縄文人か?)が太平洋を越えて接触している(参考)。魏志倭人伝にも紀元後3世紀の邪馬台国から更に東の海を越えて往復に1年かかる国があることを記述されている。
指摘4:
指摘5:
紀元後9から11世紀、ノルウエーあたりのバイキングが西ヨーロッパから地中海、東ヨーロッパに侵入したが、グリーンランドの北極海近くから北米を訪れている。
参考