生粋の下関人が知らない下関弁 | 日本の歴史と日本人のルーツ

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私は生粋の下関人と思っていた。しかし、全く知らない下関の方言があった。参考にある「下関の方言」の「す」の部の32単語の内、知っていたのは12個(・を付けた)、変形すれば分かるものは3個(×を付けた)だけだった。

下関の方言と言っても地区毎に若干異なると言われていた。また、漁師さんの方言は陸上の農家の方言とは異なることも、発音から気がついていた。

参考に上げた「下関の方言」の著者の冨田義弘氏は彦島出身であった。私は北浦海岸の農家の息子であり、冨田義弘氏の「下関の方言」の半分も理解出来ないと言うことは、彼が彦島の漁師の出身かも知れない。

方言の分類は主に地域別であるが、海の民の方言については一定の考慮が入りそうです。


参考

下関の方言 す…の部

すてんくら
 嘘つき。テンクラ。
すと
 藁で包んだ食べ物。藁で包んだかまぼこ。
すどい
 素早い。
 悪賢い。
・すどうし
 広く開けっ放しの家。
 戸や障子のない家。
×ずねる、、、、、、、、「ずくねる」か?
 すねる。
すばえる
 戯れる。
 小雨。
×すばぶる、、、、、、、「すわぶる」か?
 すする。しゃぶる。舐める。
×すばぬける、、、、、、「すっぽぬける」?
 すり抜ける。
すべくる
 すべる。
 流産。
すぼ
 藁で包んだかまぼこ。
 包茎。
すま
 角。隅。
・すまー
 …しますまい。…しないだろう。
・すまーがー
 …しないだろうよ。
・すまーやー
 しますまい。やめましょう。
すまくら
 炭を貯蔵する倉庫。
・すまし
 すまし汁。清汁。吸い物。
すまもち
 上棟式の餅まきで東西南北の四本柱から放る大きな餅。
・すまんやったな
 すまなかったな。
 お世話になりましたね。
 ありがとう。
・すまる
 つらら。
すみざけ
 婚約の印の酒。
・すみだあら
 炭俵。
すもとり
 オオバコ。
すら                    、、、私なら「暗唱」のこと
 嘘。デタラメ。
 空籤。ハズレ。 、、、私なら「スカ」のこと
・すらごと
 嘘。絵空事。
すりぎ
 すりこぎ。
 マッチの棒。
・すりきり
 器に丁度一杯。
ずるずる
 だらしない。
 そのまま居ついてしまう。
すわ
 いざ。
ずわた
 ハラワタ。内蔵。、、、私は瓜の種あたりの液体を「ズ」と言う。
・ずんぐり
 背が低く太っている人。
・ずんと
 一段と。かなり。
・すんな
 するな。やめろ。

冨田義弘著「下関の方言」赤間関書房刊より