神戸港開港記念事業 | 日本の歴史と日本人のルーツ

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明治維新150年記念に先立ち神戸港開港150年記念事業が始まった。

正しくは、開港1200年も同時に祝うべきである。


参考

① 大輪田泊(おおわだのとまり、wikiより)

兵庫県神戸市兵庫区に所在していた港で、現在の神戸港西側の一部に相当する。輪田泊(わだのとまり)ともいい、古くは務古水門(むこのみなと)とも称した。

延喜14年(914年)の三善清行の『意見封事』に、奈良時代に大僧正行基が築いたとして記される五泊のひとつである。五泊は東より、
・河尻泊(兵庫県尼崎市神崎町)
大輪田泊(兵庫県神戸市兵庫区)
魚住泊(兵庫県明石市大久保町)
・韓泊(兵庫県姫路市的形町、のちの飾磨津)
・室生泊(兵庫県たつの市御津町室津)

12世紀後半の平清盛による大修築が有名。平安時代末期から鎌倉時代前期にかけて日宋貿易で栄えた。中世にあっては兵庫湊(ひょうご(の)みなと)と呼ばれた。


② 大輪田泊の岩椋

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大輪田泊の石椋(参考)

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岩椋の想像図(参考)

この花崗岩の巨石は、昭和27年の新川橋西方の新川運河浚渫工事の際に、重量4トンの巨石20数個と一定間隔で打込まれた松杭とともに発見された一石です。

当時は平清盛が築いた経ヶ島の遺材ではないかと考えられていました。

その後、この石材が発見された場所から北西約250mの芦原通1丁目で、平成15年確認調査が行われ、古代の港湾施設と考えられる奈良時代から平安時代の中頃の大溝と建物の一部が発見されました。

このことより石材が発見された場所は、当時海中であったと考えられ、出土した石材は、古代大輪田の泊の石椋の石材であったと推定されます。

石椋とは、石を積み上げた防波堤(波消し)や突堤の基礎などの港湾施設であったと考えられます。

その構造は出土状況から、港の入口にこのような巨石を3~4段程度積上げ、松杭で補強し、堤を構築していたものと推定されます。

大輪田の泊は、平安時代のはじめに律令国家の菅理のもとに造営された泊(港)です。

当時、物資輸送や外交航路として重要視されていた瀬戸内海の航路と泊の整備が進められていました。

当時の史料には泊の運営管理を行う官舎や石椋等の港湾設備が整備され、中央政府から派遣された造大輪田船瀬(ぞうおおわだふなせ)(泊)使が泊の造営や修築にあたり、修築後は国司(こくし)が運営管理を行っていた様子が記されています。

また、承和3年(831)には、当時の中国や東アジアの最新の文化や情報を取り入れるための遣唐使船が暴風雨を避けるために寄港していることから、このころには大型外洋船の寄港地としても整備されていたことが窺えます。

平成17年3月 神戸市教育委員会 兵庫区役所

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③ 平清盛ゆかりの地



④ 神戸開港150年 再整備加速、記念事業多彩に

神戸港は2017年1月1日、開港150年目を迎えた。神戸市は、物流の国際競争力強化やクルーズ客船の誘致、港の再整備を加速させるとともに、多彩なイベントを繰り広げる。ミナト街再興をかけた1年が幕を開けた。

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開港から150年目を迎え、節目を祝う花火が打ち上げられた神戸港=1日午前0時、神戸市中央区(撮影・大山伸一郎)

年明けとともに、港に停泊する約20隻の客船や貨物船が一斉に汽笛を響かせ、535発の打ち上げ花火、六甲山腹の北前船の電飾の「150」への切り替えで節目を彩った。

神戸ハーバーランドの観覧車には神戸港を通じ全国に普及したジャズやゴルフ、コーヒーを紹介するアニメ映像が映され、沖合では観光船のカウントダウンクルーズもあり、多くの市民が祝った。

奈良時代に五泊の一つ「大輪田泊(おおわだのとまり)」として始まった神戸港。米英など5カ国との修好通商条約に伴い1868年1月1日に開港して以降、西洋文化の窓口となった。

1977年に世界2位だったコンテナ取扱数は阪神・淡路大震災後の低迷からようやく回復の兆しを見せ、2016年上半期は東京港に次ぐ国内2位に。外国籍クルーズ客船の入港は17年、50隻以上と過去最多を見込む。

神戸市は、2月にアジア主要港の関係者を招いた国際会議、5月には神戸まつりに合わせた記念式典や帆船パレード、音楽祭の開催などを予定している。(安藤文暁)