”国連が衝撃発表!国連「日本の最低賃金は先進国最低。生存基準を下回っている」” | 金沢の弁護士が離婚・女と男と子どもについてあれこれ話すこと

金沢の弁護士が離婚・女と男と子どもについてあれこれ話すこと

石川県金沢市在住・ごくごく普通のマチ弁(街の弁護士)が,日々の仕事の中で離婚,女と男と子どもにまつわるいろんなことを書き綴っていきます。お役立ちの法律情報はもちろんのこと,私自身の趣味に思いっきり入り込んだ記事もつらつらと書いていきます。

1.ニッhポン素晴らしいを連呼するテレビ番組がやたら多いけど,こういうマイナスの面にもっと目を向ける必要があると私は思います。見たくないのかな。ニッポン素晴らしいの幻想を共有して酔いしれていればシアワセ~なのかな。


2.

私は,前に,日弁連の養育費・婚姻費用の「新算定表」提言の記事で,こう書いた。

 

でも,もっと本質的な問題があると思っています。
 現行の「簡易算定表・簡易算定方式」も日弁連提言の「新算定表・新算定方式」も,要するに,夫・妻(婚姻費用の場合),父・母(養育費の場合)の基礎収入合計(可処分所得とざっくり考えればいいです)を,夫ないし父世帯と妻ないし母世帯が分け合うというものです。
 「分け合う」と表現すれば,まあ穏当ですが,私的に表現すると,「限られたパイの奪い合い」なわけです。
 日本の格差拡大,貧困化はさらに進んでいるように思いますが。
 そして,小さくなったパイを,夫ないし父と妻ないし母が,必死になって奪い合う・・・。
 日本において,多くの場合,夫ないし父は,妻ないし母との関係では,相対的に,経済的強者なのでしょう。
 でも,それは,「限られたパイ」を奪い合うように追い込まれた両者において,相対的に強いということです。
 より本質的な問題は,ともに経済的弱者である夫ないし父と妻ないし母がいがみ合い,「かぎられたパイ」を奪うように追い込んでいるこの「ニッポン」のどーしようもない社会のあり方,政治のあり方です。

 

ゴーストタウン化する直前の記事母子家庭の貧困といわゆる「貧困の連鎖」を司法的に助長する簡易算定表 その2には,こう書いた。

 

より大きな問題は,別れていく男と女とその間の子が,乏しい収入を奪い合っていがみ合うようにさせている,このニッポンです。

「じっちゃんの名にかけて」,素晴らしいニッポンを「とりモロス」なら,この子ども達の現状と,別れ行く男と女が乏しい収入を巡っていがみ合うようにしむけているこの日本の将来をなんとかしないとね。
まぁ,アベちゃんやアッソウさんとかケーダンレーンさんのお歴々の心の内は,「子どもがどんどん貧困に追いやられれば,米国流に,兵隊調達できるからいいや,オレの子どもは,まあ米国の前の大統領を見習って,戦争いかんように裏から手回せるし~。オレとオレの子ども達は,戦争の最前線いったりしないし~。貧乏人はどんどん貧乏になって,【お国のために死ぬ要員】になってくれ」なんていうのが本音かしらって疑いたくなる今日このごろですが。
だから,

愛国者よ,
日本の伝統を大事に思う者よ,

こういう女性と子どもをボロボロにするのが,男らしさの?日本の伝統なの?

って声に応えてほしいもんだわさ。

 

私は,私なりのやり方で,私が属する日本という共同体を愛しています。だから,この共同体が良き社会であってほしいと願います。その願いから,私は,こういう記事を書いています。

この日本社会の姿は,その社会を構成する私たち自身の姿です。