「聖☆おにいさん」のブッダが極楽界に連れ戻されて見た風景～序
「聖☆おにいさん」～テレビスタジオのトオル君・・・
「聖☆おにいさん」～テレビスタジオのリカちゃん・・・
の続きです。
～トオル君の「つぶやっ器」には付き従うものたちが沢山いるところ，リカちゃんから，小冊子で「病理の一つの証拠」と言われたトオル君は・・・～
２．本編続き
トオル君は，クラスのお友だちの多くから，「生意気な連中叩いてかっこいい」，「ケンカつえぇ～」，「ぐだぐだやってないでパッパと決めてもらわんとかったりぃよな」という声を集めており，付き従うものたちを増やしておりました。
これまでにもトオル君は，「紫色の髪の毛と眉のために学級費を投入してるのではない!」，「学級費で養われて勉強させてもらってこの程度か!」，「クラス三大役立たず図書委員!」，「ソウ君，ボクを嫌いな図書委員達とテレビでガチンコさせて下さい」などと「つぶやっ器」で絶叫し続けておりました。
たっつんに向けてはよほどご立腹なのか１日２２回も絶叫し，「図書委員は夢見る子羊」，「図書委員は何もしない。前の級長のお助け人だったのに，なーんもしなかった。くっちゃべっていただけ」と断言を続けておりました。
こういうトオル君でしたから，リカちゃんに向かっても，速攻，「つぶやっ器」で攻勢に出たのでございました。「「リカちゃん，サイババか！」と絶叫しておりました。トオル君は喧嘩上手と呼ばれた純ちゃんを尊敬しているらしく，喧嘩上手の喧嘩上等でございました。とにかく相手のミスを突いて自分のミスを誤魔化すことに誠に秀でた才能のお持ちの方でございます。そして，付き従うものたちは，おもしろおかしく，「いや，サイババァでしょう」とか「サヨババじゃない」などと好戦的気分をあおり，御釈迦様ゆかりの地，インドの聖者様に対し，まことに失礼な状況も出てきておりました。
かたやリカちゃん，さすがにミスったと思ったのでございｍしょうか，「トオル君個人じゃなくてトオル君的です。」と取り繕い，いかにも「心」を学ぶ図書委員，机上の人らしく，弁明と批判を文章にして発表したのでした。
「トオル君は，(1)白黒極端，黒は一刀両断ポイ，(2)反対意見は徹底論破で否定する。みんないろいろなのを認めようとしない。そして，クラスのお友だちの中には，「速いぜ！」，「はっきりクッキリいい気分」なんてパチパチ～の拍手もでている。一刀両断ポイされた側を考えると，「速い，はっきりクッキリ」には違和感あるの。こんな調子でどんどんトオル君がトオル君的に尖っていくような社会現象ってキケンだわ。」
御釈迦様は，極楽界の蓮池を通して，「ところてんの国」のアンテナ無しで視聴できてもうしわけないテレビ局のスタジオのトオル君とリカちゃんの様子を御覧になり，トオル君のこれまで，リカちゃんのこれまでを御振り返りなさいました。御釈迦様は，トオル君にもリカちゃんにも，かようにして，いろいろな事があったことを御思い出しになり，トオル君もリカちゃんも，もしかしたら「聞く耳持たずの人」ではなかろうかと少し御顔を曇らせました。
そして，「聞く耳持たず」と御思われた御釈迦様は，梵天様との出来事を思い出し・・・・・
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