【クリエーターのためのReason 9.5 入門】1 Reasonとは? ドラムについて | ねこ伯爵の下北ぶらぶら日記

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Reason 9.5は本格的な楽曲制作ソフト、いわゆるDAWの一つです。今までは参考書もあまりなく、知る人ぞ知る、みたいなソフトでしたが、今回のバージョン9.5からは、業界標準の追加音源の規格であるVSTにも対応し、勢いが出てくると思います。VSTに対応したことで、初音ミクなどのVOCALOIDも直接使えるようになります。(現時点で、Macの環境で初音ミクなどを扱うPiapro Studioを使った作業ファイルを保存して再度読み込むとクラッシュする時は、「Reason9.5でPiapro Studioを使ったファイルを開く技」で開けるかもしれません)

割と名前を良く見かけるDAWにはCubaseやLogic Pro X、最近ではStudio Oneなどがありますが、それらと比較しても性能自体はトップレベルですので、興味を持った方は使ってみると良いかと思います。

 

昔のバージョンの参考書

 

 

 

 

Reason 9.5を動かしている画面

 

 

Reason 9.5は体験版が30日間使えますので、その間に色々な作業が体験できると思います。そこで、【Reason 9.5 入門】と題して、Reason 9.5の色々な作業を紹介してみたいと思います。

Reasonの公式ホームページはこちらです。

 

 

 

 

 

Reasonの画面は大きく4つに分かれ、ブラウザー、ミキサー、ラック、シーケンサーがあります。ブラウザーには、使う音や楽器のような物が入っていて、その音をラックに入れ、シーケンサーに演奏を書き込み、ミキサーでそれぞれの音量バランスを調節する、みたいな感じです。それぞれの部分は、使わない時には閉じることもできますので、作業内容に応じて画面を広く使う事ができます。また、それぞれの部分を区切っている線は、ドラッグすると動かせたりできますので、いろいろ試してみると良いかと思います。また、ミキサーやラック画面は別画面に分離することもできますので、追加ディスプレイなどで作業するときには便利です。

 

 

(ミキサー、ラック、を一つ一つ閉じるとシーケンサー画面だけになりますが、シーケンサー画面の上端のグレーの部分をダブルクリックしても、同じ状態になります)

 

※なお、一番下の、録音再生停止などが並んでいる細長い部分をトランスポートといい、ここは”ウインドウ”メニューにある”トランスポートを隠す”で隠すこともできます。再生停止などをキーボードだけでコントロールして画面には出さない場合などには便利なのかもしれません。

 

また、Reasonの特徴として、それぞれの部分が実際の機械、機材のような感覚で表現されていることが挙げられます。

タブ(TAB)キーを押すと、機材の裏側が出てきて、この線をつなぎ変えたりする事もできます。もっとも、何か複雑な事をするのでなければ、この裏側は別に触らなくても普通に使えますが、見るだけでも面白いと思います。

 

 

環境設定の一般設定、テーマの項目から、背景色は標準の白以外に、ブルーとダークも選べるようになっています。背景の色は作曲をする時の気分にも影響しますので、個人的には白が好みです。

 

 

 

MIDIキーボードの認識なども簡単にできます。

 

 

 

 

一般的な音楽ソフトでは、ドラムの音はさまざまな方法で作る事ができますが、Reasonでも色々なやり方があります。

 

そのもとになる音は、ブラウザーを見ればいろいろと入っています。

 

簡単なものでは、Dr. Octo Rex ループプレーヤーという物(インストゥルメント)を使えば、すでにいろいろなパターンが入っている状態で使えます。

 

次には、Redrum ドラムマシン、という物を使えば、パターンを自分で決めて使えます。

 

次に、Kong ドラムデザイナーも、パターンを自分で決めて使いますが、これは、パターンをシーケンサーに書き込む必要があります。

 

その他、ID8 インストゥルメントデバイスにもドラムの音が入っていますし、NN-XT アドバンストサンプラーにも入っています。

 

また、ブラウザーの”Reason 9 Sounds"や、”Factory Sounds"の方からも選ぶ事ができます。

 

比較的簡単なのは、Dr. Octo Rex ループプレーヤーで、これをラックにドラッグしてから、RUNボタンを押すと、ドラムパターンを聞く事ができます。1から8まで、それぞれのパターンが入っています。Octoというのは8という意味です。

 

 

 

また、このRUNボタンを押さなくても、曲の再生と連動して音が出ます。Reasonの画面の一番下に、再生や停止などのボタンがありますが、それを操作してみれば分かるかと思います。

また、録音しながら1から8のボタンを切り替えると、その動作もシーケンサーに記録されたりもします。

最初が1で、次に2、次に3、と押すと、下のようになります。

2を押した段階で、最初の1の部分も勝手に記録されています。

 

このように、一回記録された区間の左右は、マウスでドラッグしたりして調節することもできます。また、それぞれの数字の部分(画像では1→2→3、となっていますが)をクリックして、他の番号にすることもできます。

 

実際に動いている様子の動画です。

 

繰り返しボタン(画面の一番下にある)が押されている時は、LとRの縦線の間で再生が繰り返されます。LやRの文字の部分をドラッグすれば、この縦の棒は左右に動かすことができます。

また、画面の横幅がどれくらいになるかというのを、下の方にある左右の半円形の部分(下画像の赤丸の所)をドラッグすることで調節できます。これは、どの範囲が見えているかという事を示しているもので、この幅の調節は、色々な作業をする時には結構重要になってきます。

ちなみに、止まっている時に停止ボタンをクリックすると、最後に再生が始まった場所に戻り、もう一回クリックすると、再生場所が最初に戻るという便利な機能があります。

 

実際には、Dr. Octo Rex ループプレーヤーというのは、ドラムだけではなく、他の楽器での演奏パターンも選んだりできます。

ですので、2台使って、一つはドラムを演奏させ、もう一つで別の演奏をさせる、みたいな事もできます。

最初のように、ブラウザからDr. Octo Rex ループプレーヤーをラックにドラッグすると、2台目が追加されます。

 

音色の選び方は、下の画像で赤く囲っている音色の部分をクリックすると数種類が選べるほか、その時に”ブラウズ”を選ぶと左側のブラウザー画面には音色が表示されるので、そこからフォルダーに入ったものをダブルクリックして選ぶ事もできます。

 

 

 

ブラウザーから音を選ぶ時は、ブラウザーの上端がオレンジになって”パッチをブラウズ”という表示が出ていることが大切です。また、Dr. Octo Rexの一部もオレンジ色になります。

 

 

 

このようにオレンジになっていない時に、ブラウザーの音色をダブルクリックした場合は、新しいインストゥルメントがラックに追加されてしまいます。

そうなってしまった場合は、そのインストゥルメントを選択して(青い枠がつきます)、deleteキーを押して、グループ内全て削除、というのを選べば削除できます。

 

音を選ぶ場合には、下画像で赤枠で示している、フォルダーみたいなボタンを押しても、同じようにブラウザーから選ぶことができます。

 


 

また、左側の小さい三角をクリックすると、下画像のように幅を細くして使えます。これは、いろいろなものをたくさん追加していった時に、使わないところは閉じておき、全体を見渡したいような時には便利です。

 

 

ラックを見渡すいろいろな方法

スクロールホイールで上下させる、左右の木の枠の部分をドラッグして上下させる、作業画面右側の青い枠をドラッグさせて動かす、などがあります。

 

ループプレーヤーというのは、短めの音を繰り返して(ループ)演奏する機械という意味で、ループプレーヤーの左下の三角をクリックすると、どういう音が入っているのかを見ることができます。これがいわゆる”波形”というものです。1から8のボタンを押すと、それぞれ波形が表示されます。ここは現段階では特に使いませんが、ここを使っていろいろな微調整をすることができます。また、自分で作った音を使ったりもできます。

 

 

○ブラウザー内をカーソルキーで移動することができる。

 

 

ブラウザーの音色をダブルクリックするとセットされますが、この時、カーソルキーで移動しても自動的にセットされます。下の階層のフォルダーを開ける時は右のカーソルキーを使い、閉じる時は左のカーソルキーを使います。

これは、たくさんの音色を聞き比べたい時に特に役立つ機能で、このやり方は、他のインストゥルメントでも活用できます。

 

○コンテキストメニュー

このソフトに限らない話ですが、何かやりたいことがある場合に、マウスを右クリックして出る”コンテキストメニュー”から、やりたい操作が選べる場合があります。

また、一つの命令がメニュー項目にもあるしコンテキストメニューにもある、みたいに、いろいろな方法でできる場合があります。