カラスの恩返し~その1 の続きです。
車の来ない隣の空き地まで運んでゆこうと、私はまたガー子を捕まえました
つぶらで無垢でまっくろな瞳
カラスに攻撃されるかもしれない
目ん玉をくりぬかれるかもしれない
私、死んでしまうかもしれない
でも、でも、私はガー子を救うっ
何かのために命をかけたのは、生まれて初めてでした
(大げさではなく、ホンマ命の危険を感じました)
渾身の勇気を振り絞り、ガー子を手に、ゆっくり一歩一歩、空き地の真ん中まで歩いていきました。
手足が震えています
・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
上空では、カラスの大群が旋回し、狂ったように鳴き叫んでいます
そして、無事に空き地の真ん中に到着。
解放。。。(*´Д`)=з
しばらくしたら、上空を埋め尽くしていたカラスが、隣の工場の屋根にとまり始めました。
数えたら100羽近くいます。
そして、少しずつ飛んで行って、家のまわりは静かになりました
めちゃ怖かった…。
こんな、命をかけたの初めてや…
そんな私に、大佐は言いました。
「ワシは全~然、怖くなかったでぇ~」
「ええことしてるのに、攻撃されることはないと、思ーとったわぁ~」
(=⌒▽⌒=)![ドキドキ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/031.gif)
はぁぁぁ~っ( ̄□ ̄;)??
そらあんたは、攻撃対象を持ってへんからやろ
ずっと、安全な塀の中におったやんかぁ~
ヾ(▼ヘ▼;)
一瞬、腰がくだけました(*_*)
でも。。。
ガー子も私も生きててよかった
親鳥と一緒に空き地にいたガー子は、いつの間にかどこかにいなくなっていました
その時フッと頭をよぎったのが、明け方に見た「老長けた松の夢」。
もしかしたら、巣を作っていた老松が、カラス達に説明してくれたから、攻撃を受けなかったのかもしれません~
ガー子。いつか恩返ししてくれるかな…
「そらないわっ」
あんだけ命をかけたのにな…。
でも、いい経験したな
大佐
出社したら、「ワシの妻は、勇敢やったでー」と皆に言ぅーといてよー
しばらくの間は、カラスを見る度に「ガー子どうしてるかなぁ」と二人で会話をしていました。
ついでに、「ワシの妻は勇敢だったって、会社の人に言ってくれたぁ~?」という話も
毎回「してへん」というお返事でしたが…(笑)
そして半年ほどたったある日のことです。
長いので、またまた続きは次回に~
![ガーン](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/141.gif)
![あせる](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
今日も読んでくださってありがとうございます
心からの感謝を込めて~