今年も、最高位戦Classicが開幕しました。
今期で第12期となります。
この最高位戦Classic。
第8期より、永世最高位でもある、故・飯田正人さんの名前を冠し、
「飯田正人杯・最高位戦Clasic」
という名称となりました。
今回から数回は、
しもで先生の話は、少しお休みして、
飯田正人さんのお話をしようかと思います。
飯田さんに深く関わってきた人、
長く付き合ってきた人は、
私よりもたくさんいるはずです。
ましてや、私は所属団体も違いますから。
それでも、飯田さんの事を、
改めて書きたいと思ったのです。
昔、このブログでも書いた事はありますので、
昔の記事の修正や加筆という形になると思います。
ご了承ください。
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私が「麻雀プロ」という存在を知ったのが高校生の頃。
近代麻雀各誌に、最高位戦のリーグ戦のレポートが載せられていたのです。
当時の最高位が、飯田正人さんでした。
ちょうど連覇していた頃だったと思います。
「プロってどれだけ凄いんだろう」
と、奥能登の田舎の少年は、まだ見ぬプロの存在に憧れを持ったものです。
高校を卒業して、名古屋の専門学校に入学した私。
当然(笑)、勉強はそこそこに、フリー麻雀店に通うようになるわけです。
そこのフリー麻雀店で目にしたのが、「月刊プロ麻雀」という、麻雀専門誌でした。
待ち時間やゲームが終わってからは、月刊プロ麻雀を読むのが日課になりました。
そこで印象に残ったのは「ビッグ4」という言葉。
当時のトッププロ、安藤満さん、飯田正人さん、井出洋介さん、金子正輝さんの四人のことです。
一昔前からの競技麻雀ファンの方はご存知ですよね。
その後、最高位戦を受験して落ちたり、新しい団体(当時・麻雀連合)に入ったり。
いろいろあって、月日が流れていきました。
当然、いろんな人との交流が増えていきました。
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時は流れて、2003年の夏。
池袋の麻雀店の勤務が終わった後、
たまたま遊びにきてくれた、安藤満さんとの酒の席に同席させてもらいました。
その時の酒の席の話は、以前ブログでも記事にしましたね。
色んな話をした後、
「麻雀プロとは」という話題になりました。
「飯田さんについて、どう思われますか?」
という私の問いに対する、安藤さんの回答が印象的でした。
「飯田くん? 彼はプロじゃないからね」
当時の私の頭の中は「?」マークばかりでした。
あれだけタイトルを獲った飯田さんに対して「プロじゃない」って言いのけるわけですよ。
ただただ驚くばかりでした。
その酒の席からしばらくして、
安藤さんが言わんとしていた事を、私なりに解釈してみました。
安藤さんが考えていた「麻雀プロ」としての意識は、
「麻雀プロは勝つだけでなく、魅せる事も大事」
「ファンを増やす事を意識しなくてはいけない」
という事だったのでしょう。
一方、飯田さんの麻雀は、
「勝つ事に徹する」
「ファンの目を意識しない麻雀」
に見えたのでしょう。
実際、外れていなかったと思います。
ただ、だからこそ、
飯田さんはあれだけのタイトルを獲得できたのだと思います。
もっとも、安藤さんの言葉もすごく説得力を感じたので、
「確かになぁ」と思ったものです。
しかし、さらにしばらく経って、改めて考え直してみました。
安藤さんは「エンターテイメント性」を求めていたように思います。
もちろん、麻雀の実力がある事が前提なのは言うまでもありませんが。
一方、飯田さんの麻雀は、決して「エンターテイナー」ではありません。
例えて言うなら、
「アスリート」
もしくは
「格闘家」
だったのだと思います。
勝つ事に対してストイックな姿勢。
これもまた、競技者として大事な要素です。
飯田さんのスタイルも、「これはこれで一つのプロの姿なんだろうな」と思うようになりました。
今回の話は、ひとまずここまで。
今回は、学生時代から、選手になって数年くらいまでのお話です。
この時点では、飯田さんとお話した事は、ほとんどありませんでした。
いろんな人から、飯田さんにまつわる話を聞いて、
飯田さんの人物像を想像したものです。
誰に聞いても、飯田さんを悪く言う人がいないので、
いつかは会ってお話を聞いてみたいものだ、
と思ったものです。
飯田さんのお話、あと何回か続きます。
ではまた~。