こんにちは、みなさんお元気ですか?


さて、令和4年4月16日(土)から茨城県筑西市で始まった展覧会「生誕150年記念 板谷波山の陶芸~麗しき作品と生涯~」。同展を協働で同時開催する3施設(しもだて美術館、板谷波山記念館、廣澤美術館)のうち、まず最初に訪れた板谷波山記念館を前回(2)に続きご紹介します。


波山記念館は、筑西市出身の陶聖・板谷波山先生の顕彰を目的に運営され、県指定文化財の生家や、作品などの展示棟などが整備されています(館内写真撮影可)。


こちらは作業棟の入り口。波山先生(の写真パネル)が出迎えてくれました↓



この作業棟には、田端にあった波山先生邸から移築・復元された工房(作業場)が、今回の生誕150年展にあわせて、よりリアルにリニューアルのうえ展示されています↓



まるで、ついさっきまで波山先生がここにいたかのようです。

波山先生の作業机とイス↓



主に轆轤師・現田市松さんが使用した轆轤↓


質素な応接セット↓


使用した釉薬などが、そのまま残された戸棚↓


波山先生の愛用品も展示されています↓



作品制作時には常に着用していた作業着↓


上:絵筆、中:彫刻刀、下:青磁窯焚き色味↓


そしてこちらは、田端から移設した三方焚口倒焰式丸窯(夫婦窯)


生誕150年展にあわせて、背景には青空と煙突の壁紙がはられました。よく見ると煙突では、現田さんが何やら高所作業中です↓



窯については、映画「HAZAN」(五十嵐匠監督)の映像の一部を使って紹介されていました。


①波山先生(榎木孝明さん)とまる夫人(南果歩さん)が築窯のためレンガを削る場面↓


②遂に完成した窯に火を入れる2人↓


③薪が足りず温度が上がらないため、2人は雨戸を壊して窯に↓


④失敗した作品を割る波山先生↓


こちらが、映画内で割られた作品の陶片。映画のために陶芸家・斉藤勝美さんが制作したものです↓



当時の波山先生一家↓


敦井美術館と泉屋博古館東京所蔵作品の4K映像も流れていました↓


最後に受付に戻り、記念館オリジナルのトートバッグを購入↓


しぶい。

というわけで、板谷波山記念館のご紹介はここまで。しかし、「生誕150年記念 板谷波山の陶芸~麗しき作品と生涯~」の記事はまたまだこれから、しもだて美術館に続きます。



■生誕150年記念 板谷波山の陶芸~麗しき作品と生涯~

◇開催日 令和4年4月16日(土)~6月19日(日)

◇時間 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)

◇休館日 毎週月曜日

◇料金 

【しもだて美術館・板谷波山記念館】

2館共通入館券

一般1,000円、高校生以下無料、団体10名以上800円

・市民割引:500円引き。広報筑西ピープル4月1日号裏表紙に割引券(2枚)掲載。団体割引との併用不可。

・市内小学生無料招待:小中学生1名と付き添いの方2名まで無料。

【廣澤美術館】

一般1,000円、大学生・高校生700円、中学生500円、小学生以下無料

*互いの半券チケットの提示で、入場料を200円割引

*障がい者手帳等をお持ちの方と付き添いの方1名は無料

◇問い合わせ 

しもだて美術館TEL0296-23-1601

板谷波山記念館TEL0296-25-3830

廣澤美術館TEL0296-45-5601