こんにちは。
毎日暑い日が続きますが、みなさんお元気ですか?

さて、ここ茨城県筑西市の大町(筑西市甲)には、文明3年、初代下館城主の水谷勝氏(みずのやかつうじ)公が出羽国(山形県)羽黒権現を勧請したという羽黒神社が鎮座しています。また大町の羽黒神社を筆頭に、水谷領内には多くの羽黒神社が建立され七羽黒と呼ばれました。
一説には、結城七社を模した(『茨城県神社誌』口戸羽黒神社の項「出羽羽黒山の御分霊を迎へ結城七社を模して鎮斎した」)とも言われています。

現在一般に言われている七羽黒は、①羽黒神社(大町)、②上羽黒神社(岡芹)、③下岡崎羽黒神社(下岡崎)、④外塚羽黒神社(外塚)、⑤竹島神社(稲野辺)、⑥口戸羽黒神社(口戸)、⑦大根田羽黒神社(真岡市大根田)、の七社。
しかし以前の記事「七羽黒とは何処を指すのか」で書かせていただいたように、羽黒神社は旧下館市内に7社以上あり、
・多良棒(下中山)
・小林(おばやし)
・御本丸八幡宮の相殿(本城町)
の3社については、過去に七羽黒に含まれていた可能性があるのです。

今回はそのうち、多良棒の羽黒神社をご紹介します。「茨城県筑西市下館大町の羽黒神社から 七羽黒を考える」というホームページによると、多良棒の羽黒神社は県立下館一高の前に現存するとのこと。そこで下館一高の周辺を検索してみると


ありました。向羽黒神社という名前になっていますが、おそらくここが多良棒の羽黒神社なのでしょう。早速行ってみました。
画像付きで紹介するのは、紙媒体、ネットを含めて、このブログが初めてのことだと思われます↓


現在境内には大和町児童館が建ち↓



遊具や花壇なども整備され、児童公園になっているようです↓




こちらがお社↓




幣束をもって御神体とされているようです↓


大町の羽黒神社の破魔矢なのでしょうか、「羽黒」の文字が見えました↓


なおこの神社は、茨城県神社庁発行の「茨城県神社誌」に記載がないので、宗教法人化はされていないようです。また前述のように、グーグルマップ上では「向羽黒神社」と表記されています。「向」とは方向を示しているように思えますが、何処からみて「向」なのか、詳しいことはよくわかりません。
ご存知の方がいらっしゃれば、お教えください。