こんにちはみなさんお元気ですか?

3月も中旬となり春も近づいてきましたね。
さて本日は、随分前に行って来たにもかかわらず、まだブログにアップしていなかった話題をご紹介します。

茨城県筑西市のお隣・桜川市にある真壁伝承館で開催中の第3回企画展「歴史の道 鎌倉街道と小栗道」展↓

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この企画展では、『茨城県歴史の道調査事業(茨城県教育庁文化課主催、国庫補助)において調査中の古道「鎌倉街道」と「小栗道」発見の経過について、現地取材写真、考古資料、古文書、伝承など、道にまつわる様々な情報』が紹介されています↓

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鎌倉街道とは、鎌倉時代ごろに設置された鎌倉と御家人たちの拠点をつなぐ古道のこと。
「いざ鎌倉!」という時、御家人たちはこの道を通って鎌倉を目指しました。
桜川市内の鎌倉街道は、中郡庄木所城の推定地である橋本城から、筑西市小栗へとつながっていたようです。
ちなみに中郡庄木所城は、永享の乱で自害した鎌倉公方足利持氏の子・春王丸と安王丸が、父の無念をはらすべく軍勢を旗揚げした城で、結城合戦の発端となった場所です。
結城合戦を記した「永享記」などの軍記は、中郡で挙兵した春王丸たちが小栗、伊佐の庄を経由して結城城に入ったとしています。
小栗、伊佐はいずれも現在の筑西市域であり、鎌倉街道が設置されたであろう鎌倉時代初期にはそれぞれ、小栗判官で有名な小栗氏と、仙台伊達家の祖である伊佐氏が地頭職に補任されていたと考えられています。
今回の調査対象は桜川市内の鎌倉街道のみですが、恐らくは、小栗から伊佐を経て、結城、小山方面の中道(なかつみち、東北に至る本道)につながっていたのでしょう。

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小栗道は、筑西市の小栗、新治郡衙から白壁(真壁)郡衙をつなぎ、石岡市にあった常陸国府へと向かう官道でした。
郡衙とは、日本の古代律令制度下で、郡の役人(郡司)が政務を執った役所のこと。
ちなみに2つの古道は今でも歩くことができるそうなので、足に自信がある歴史好きの方は、一度歩いてみても面白いかもしれませんね。

さてさて、真壁伝承館を後にした わたくし臣(しん)一行、折しも開催中だった「真壁のひなまつり」を覗いてみることにしました!
真壁の町は、雛飾りを見に来たお客さんで大賑わいです↓

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桜川市真壁(旧真壁町)の歴史ある町割りには、見世蔵、土蔵、門などが軒を連ね、104棟が国の登録文化財に登録されています。
また、平成22年には国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

こちらは、旧真壁郵便局↓

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石匠の見世蔵のマスコットキャラクターいしおさん↓

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旅籠ふるかわさんでは、二階の軒下にお雛様が↓

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橋本旅館さんに飾られていた、300年前の享保雛↓

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とても貴重なお雛様だそうです。

今年で11年目を迎えるという真壁のひなまつり…
古い街並みと雛飾りがマッチして、町おこしとしても良いアイディアではないでしょうか。
今年から始まった「筑西雛祭り ひなめぐり」も、もう一工夫して、10年後には大勢のお客さんが呼べるようになれば良いものです。


というわけで、真壁伝承館歴史資料館第3回企画展「歴史の道 鎌倉街道と小栗道」展と真壁のひなまつりのご紹介でした。


■真壁伝承館歴史資料館第3回企画展「歴史の道 鎌倉街道と小栗道」展
 日時 平成24年12月1日(土)~平成25年3月17日(日)午前9時~午後4時30分
 入館 無料
 場所 桜川市真壁町真壁198番地 TEL0296-23-8521
 休館 月曜、祝日(月曜日が祝日の場合はその翌日も)、年末年始

■真壁のひなまつり 和の風第十一章
 期日 平成25年2月4日(月)~3月3日(日)
 問合せ 桜川市商工観光課 TEL0296-55-1111