こんにちは、みなさんお元気ですか?

さて先日のこと、茨城県筑西市のお隣・桜川市にある真壁伝承館に行ってきたのでご紹介します↓

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かつて真壁陣屋(江戸時代の役所)があった場所に建つ真壁伝承館は、平成23年9月に開館した公民館、図書館、資料館機能を持つ複合施設。
歴史資料館では、以前同地にあった桜川市歴史民俗資料館の機能を受け継ぎ、桜川市内の歴史について展示を行っています。

こちらは重要伝統的建造物群保存地区に選定された真壁の町並みの模型や、中世真壁一帯を治めた真壁氏に関する資料の展示↓

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そして今回訪れた目的である、10月31日まで開催中の企画展「新治汲古館の継承~文化財レスキューの一事例~」です↓

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新治汲古館(にいはりきゅうこかん)は、在野の考古学者だった筑西市古郡の故・藤田清氏が、戦前より蒐集していた土器や石器などの資料が収められていた私設博物館↓

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藤田氏が収集した資料は筑西市を含む地域の歴史を知るために重要なものですが、東日本大震災で新治汲古館が被災し管理運営が困難となったため、文化庁が行う文化財レスキュー事業(震災によって被災した文化財を保全するための緊急事業)を経て藤田家より桜川市へ移管されました。
本来なら筑西市に移管できれば良かったのですが、何しろ筑西には歴史資料館というものがありません…。
残念です。

こちらは真壁郡騰波之江村(現筑西市)出土の「クジラの背骨」と、筑西市竹島出土の「イルカの頭骨」↓

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女方遺跡出土の石器類↓

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新治廃寺の瓦↓

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こんなものも展示されていました↓

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板谷波山先生の名刺です。
郷土の歴史や文化財に深い関心を持っていた波山先生。
藤田清氏と交流があったんですね。


というわけで、真壁伝承館歴史資料館企画展「新治汲古館の継承~文化財レスキューの一事例~」、みなさんもお時間があれば訪れてみてください。


■真壁伝承館歴史資料館企画展「新治汲古館の継承~文化財レスキューの一事例~」
日時 平成24年7月28日(土)~10月31日(水)午前9時~午後4時30分
入館 無料
場所 桜川市真壁町真壁198番地 TEL0296-23-8521
休館 月曜、祝日(月曜日が祝日の場合はその翌日も)、年末年始