こんにちは、みなさんお元気ですか?

今回は久しぶりに、茨城県筑西市内にある文化財をご紹介。「小栗孫次郎平満重公と家臣の供養塔(市指定文化財)」です。

ここ筑西市は、説教節や浄瑠璃、歌舞伎など多くに登場する小栗判官ゆかりの地。小栗判官のモチーフとなったのは、市内小栗にある小栗城の城主であった、小栗満重とその子助重です。

さて、その小栗満重公と家臣である小栗十勇士の供養塔が、市内井出海老沢にある太陽寺跡の墓地にあり、同寺は小栗氏の菩提寺であったと伝えられています。

現地に行ってみると、ひときわ目立つ小栗孫次郎平満重公の九重層塔が↓

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こちらは家臣である小栗十勇士の五輪塔↓

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こんな卒塔婆もありました↓

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ちゃんと供養されてるんですね。

筑西市公式サイトの解説によれば、悲運の死を遂げた満重公と十勇士の霊を弔うため、満重の子・小栗助重(小栗氏第15代)が嘉吉2年(1442年)頃に建立したそうです。
ただし、旧協和町教育委員会発行の「ふるさと紹介史料 小栗氏と小栗伝説」では、層塔の特色から見て、小栗氏滅亡より約70年ほど古い南北朝期のものだとしています。

どちらにしても、これだけの見事な造形からみてこの地方の有力者、つまり小栗一族による建立の可能性が強いといえるようです。

なお、来る12月7日(日)、市立新治小学校をメイン会場に、恒例の小栗判官まつりが行われます。
小栗判官を中心に、照手姫、小栗十勇士、子ども武者などおよそ300人がJR新治駅前通りを練り歩く武者行列が行われますので、みなさんぜひお越しください。


というわけで、小栗孫次郎平満重公と家臣の供養塔のご紹介でした。


小栗判官まつり公式サイト←残念ながら、その後閉鎖されたようです。