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こんにちは。
Webであなたの夢が叶う!のHirokoです。

Webで数学、
エルゴード理論についてです。

エルゴード理論とは、
与えられたシステムの時間遷移に関する
統計的平均的挙動を調べるための数学的な道具のこと。

  時間平均 = 集合平均

が成り立つ性質のことを言います。

これは、
統計力学のエルゴード仮説に数学的な基礎づけを与えた理論で、
扱う空間は離散的でも連続的でもよく、
時間も離散とも連続とも考えることが可能である。
考える空間にも制約はなく、
なんらかの大きさを測る概念があればよい。

統計的平均的な議論をするために重要なのは
大きさの概念:測度。
特に空間が有限の測度を持つ場合には、
正規化することでその事柄の生じる確率測度:確率である

たとえば・・・
次のようなテスト結果があったとします。

     Aさん  Bさん  Cさん  平均
1学期: 76  67  82   75
2学期: 69  85  71   75
3学期: 80  73  72   75
平均   75  75  75

Aさん、Bさん、Cさんそれぞれが
1学期、2学期、3学期の平均点が同じ75点になっています。

ではまず、
各学期でのテストの難易度を見てみましょう。
どの学期が一番難しいでしょうか?
  ↓ ↓ ↓ 
これは判定できませんね。
見方を変えて、
年間を通じてみると「時間」の流れの中では、
「同程度」の難易度と言えます。

では次に、
Aさん、Bさん、Cさんの誰が一番良い成績だったと言えるでしょうか?
  ↓ ↓ 
これも判定できませんね。
それぞれの平均点が同じですから・・・

この例のように
 ・時間が経過しても特徴である平均は変わらない
 ・個人や場所が変化しても特徴である平均は変わらない
という性質を持っています。

こんなことって実際にあるの?
と疑問に思うようななことでも
「時間と空間における均一性」に遭遇することがあります。

コイントスについてみると、
 表の出る確率:2分の1
 裏の出る確率:2分の1
になります。
これに時間の観念を加えて、
繰り返し行うと

  時間平均 = 集合平均

になりエルゴールド理論が成立します。

わたしたちの身の回りにも
エルゴールド理論は存在しているのですね。


今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。