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Webで数学、
実質功利主義とは?です。
昨日ご紹介した
イギリスの法律家:ベンサムの唱えた「功利主義」は、
快楽計算をベースに、
快楽を量的に測って、
快楽と苦痛の差を最大化することが
個人の幸福度の最大化につながるという考えでした。
今日ご紹介するのは、
イギリスの哲学者:ミルが唱えた「実質功利主義」です。
ミルとは、
ベンサムが唱えた「功利主義」を擁護した学者で、
自由主義を唱えた思想家でもあります。
ミルはまず、
人は平等ではないと定義しました。
つまり、
何を幸福と考えるかは人によって異なるという考えです。
もし「最大多数の最大幸福」を追求するならば、
多数は専制者となり
個性的な少数を抑圧するとしたのです。
ですが、
功利主義そのものを否定したわけではなく、
幸福を追求するならば
より望ましい幸福を目指すべきであると主張しました。
ミルは、
ベンサムとの違いを「個性」だと指摘しています。
そこに存在するのは優劣ではなく、
感じ方の差だというのです。
また、
人間には「品位」を保ちたいという本能が
備わっていると考え、
質の低い快楽で満足をするのではなく、
人としてより高いところにある快楽を求めるべきであるとし、
そのためには、
自分だけの快楽を追求するのではなく、
自ら他人や社会の幸福のために動くことで
より質の高い幸福が得られると主張しました。
この考え方は
「自分が人からしてほしいと思うこと人にしてあげ、
自分を愛するように隣人を愛してあげなさい」
とするキリスト教の黄金律に通じるところがあり、
この黄金率にそって行動することがこそが
幸福を最大化する理想であると考えました。
なんだかとても深いですね。
今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。
