Webであなたの夢が叶う!のHirokoです。
Webで数学、
素数と階乗の関係についてです。
「素数」とは、
1と自分自身以外には約数を持たない数で、
素数でないものは「合成数」というのでしたね。
すべての自然数は、
素数のかけ算で表わすことができること、
そして、
素数は無限に存在するけれど、
大きくなるに従って、
次第にまばらになることがわかっています。
また、
「階乗」とは、
びっくりマーク「!」で表わされる計算で、
ある数までのすべての自然数を掛け合わせるものでした。
1! (1の階乗)
2! (2の階乗)
3! (3の階乗)
・・・と読みます。
式と結果は、
1!=1=1
2!=1×2=2
3!=1×2×3=6
となるのでした。
今回はこの2つの要素を組み合わせてみてみましょう。
10の階乗を使って、
「素数は大きくなるに従って次第にまばらになる」
ことを見てみましょう。
10!=1×2×3×4×5×6×7×8×9×10
=3628800
はこんな計算式と答えになります。
この数は、
1,2,3,4,5,6,7,8,9,10
という約数を持つので素数ではありませんね。
では、
10!+1
10!+2
10!+3
10!+4
10!+5
10!+6
10!+7
10!+8
10!+9
10!+10
このようにずつ加算したらどうでしょう?
10!+1 = 3628801
10!+2 = 3628802
10!+3 = 3628803
10!+4 = 3628804
10!+5 = 3628805
10!+6 = 3628806
10!+7 = 3628807
10!+8 = 3628808
10!+9 = 3628809
10!+10= 3628810
このようになりますね。
この式を変形してみると、
10!+1 =(1×2×3×4×5×6×7×8×9×10)+1
=1×(1×3×4×5×6×7×8×9×10+1)
10!+2 =(1×2×3×4×5×6×7×8×9×10)+2
=2×(1×3×4×5×6×7×8×9×10+1)
10!+3 =(1×2×3×4×5×6×7×8×9×10)+3
=3×(1×3×4×5×6×7×8×9×10+1)
10!+4 =(1×2×3×4×5×6×7×8×9×10)+4
=4×(1×3×4×5×6×7×8×9×10+1)
10!+5 =(1×2×3×4×5×6×7×8×9×10)+5
=5×(1×3×4×5×6×7×8×9×10+1)
10!+6 =(1×2×3×4×5×6×7×8×9×10)+6
=6×(1×3×4×5×6×7×8×9×10+1)
10!+7 =(1×2×3×4×5×6×7×8×9×10)+7
=7×(1×3×4×5×6×7×8×9×10+1)
10!+8 =(1×2×3×4×5×6×7×8×9×10)+8
=8×(1×3×4×5×6×7×8×9×10+1)
10!+9 =(1×2×3×4×5×6×7×8×9×10)+9
=9×(1×3×4×5×6×7×8×9×10+1)
10!+10=(1×2×3×4×5×6×7×8×9×10)+10
=10×(1×3×4×5×6×7×8×9×10+1)
となり、
10!+2から10!+10までの数は
約数を持っているので
「素数」ではない「合成数」だとわかりますね。
ではこれを
100!+2から100!+10まで
とした場合はどうでしょう?
この場合も
10!+2から10!+10までと同様、
100!+2から100!+10までの数は
約数を持っているので
「合成数」だとわかります。
1000!+2から1000!+10までの
場合も同じく、
1000!+2から1000!+10までの数は
約数を持っているので
「合成数」になります。
このように考えていくと、
素数がいかにまばらに存在しているかが
わかりますね。
素数のはじめの数は「2」、
そして「3」「5」「7」「11」・・・
と小さい数のときは、
すぐ近くに存在していた素数が、
大きい数になると、
滅多にお目にかかれない
貴重な存在となっているのがわかります。
これも「素数」の魅力なのかもしれませんね。
