Webであなたの夢が叶う!のHirokoです。
Webで数学、
ゲームの理論についてです。
前回のジョン・フォン・ノイマンのおはなしのなかで、
「ゲーム理論」について触れましたので
今回はもう少しだけお話ししたいと思います。
ゲーム理論とは、
応用数学のひとつで、
ゲームをより有利に展開するために
相手の手のうちを推察しながら、
自分はできるだけ高く得点し、
なおかつ失点を抑えるよう戦略をたてる数学理論です。
わたしがはじめてこのゲーム理論を知ったのは、
大学の経済学の授業でした。
ゲーム理論を簡単に言うと、
経済や社会において、
さまざまな行動や意思決定の相互依存関係を
研究する分野の学問だといえます。
私たちが生きている現実の社会には、
さまざまな立場や思想、ルールに基づいて、
多くの人が経済活動を行っています。
人はそれぞれ、
自分の目的を実現するために、
競い合ったり、
協力しあったりしながら、
活動をする姿を「ゲーム」ととらえて、
ゲーム内での意思決定の相互作用にフォーカスして
理論を立てていきます。
わたしたちの生きる社会では、
人々は決して無関係に行動しているのではありませんね。
たとえば、
私の一つの行動が他の人たちに影響を与え、
反対に、
他の人たちの行動が私の行動にも影響を及ぼしています。
身近な例をひとつ・・・
今朝、友人から
「今日は神戸ルミナリエの点灯式だから、
行かない?」
と誘われました。
実は、
私は明日、行こうと思っていたのですが、
お誘いLINEがきたので、
明日一緒に行くことになっていた友人に連絡を取って、
今夕に予定を変えました。
・・・
このように私たちの行動は、
相互に作用し、影響しあっているのですね。
上の例は、
個人間の小さな出来事かもしれませんが、
これが企業間だったり、
組織間だったり、
国と国であったりするわけです。
このようにゲーム理論は、
互いに影響を及ぼしあう複数の行動主体の
意思決定や行動分析を数理的な方法で研究しているのです。
まさに、
「風が吹けばおけ屋が儲かる」ということわざのように
その影響範囲を推察するのに、
ぴったりの分野かもしれませんね。
※「風が吹けばおけ屋が儲かる」の影響範囲と順序は、
次の通りです。
① 風が吹く
↓
② 砂ほこりが舞う
↓
③ 砂ぼこりが目に入って、盲人がふえる
↓
④ 盲人は三味線をひくので、三味線を買う人がふえる
↓
⑤ 三味線に張る猫皮が必要になり、猫がいなくなる
↓
⑥ ネズミがふえる
↓
⑦ ネズミはおけをかじる
↓
⑧ おけを新しく買う人がふえる
↓
⑨ おけ屋が儲かる
さて、
あなたは今日、
どんな経済行動をとりますか?
今日のあなたの行動が、
世界経済を大きく動かしてしまうかもしれませんよ。
