Webであなたの夢が叶う!のHirokoです。
Webで数学、
中国の算法:百鶏算についてです。
百鶏算は、
中国の算数本「算経」に掲載されていた算法で、
その起源は3世紀とも6世紀とも言われていますが、
詳しいことはわかっていません。
中国の数学者:張邱健の「算経」は、
6世紀前半に出版されたあと、
中国からインドを通ってヨーロッパに伝わったと
言われていますので、
長い歴史を経て語り継がれてきた算術だといえますね。
さて、
この百鶏算、
現在の数学では不定方程式と呼ばれています。
不定方程式は、
方程式の数よりも変数のほうが多い難解な問題で、
数学オリンピックの頻出問題としても知られています。
では早速、問題をみてみましょう。
雄鶏は1羽:5銭、
雌鶏は1羽:3銭、
雛鶏は3羽:1銭です。
今、100銭で100羽の鶏を飼うとします。
できるだけ多くの雄鶏を買いたいとき、
雄鶏、雌鶏、雛鶏をそれぞれ何羽ずづ買えばよいでしょうか?
答えは次のようになります。
雄鶏をA羽、
雌鶏をB羽として考えてみます。
雛鶏Cは 100-( A + B )羽ですが、
これは3の倍数になります。
5×A + 3×B +(100-AーB)/ 3 =100
雄鶏 雌鶏 雛鶏
という式が成り立ち
整理していくと、
7×A + 4×B = 100
7×A = 4×(25-B)
この式からAは4の倍数だとわかります。
A = 4n
と式を置いて整理してみましょう。
B = 25-7n
C = 3n+75
となり、
B = 25-7n ≧ 0 が成立するのは
n ≦ 3 つまり
nが0,1,2,3のいずれかであるとわかりますね。
A = 4n が最大になるのは
n=3なので、
A = 4×3 = 12
B = 25-7×3 = 4
C = 3×3+75 = 84
が算出され、
雄鶏は12羽: 60銭、
雌鶏は 4羽: 12銭、
雛鶏は84羽: 28銭
100羽:100銭
だとわかります。
与えられた条件を整理して式にしていくと
解決案が見つかっていく感じです。
