Webであなたの夢が叶う!のHirokoです。
Webで数学、
今回はユークリッドの互除法についてです。
前回、完全数をメルセンヌ数の結びつきを論じたのは、
紀元前3世紀の古代ギリシャの数学者:ユークリッドだと
お話ししました。
ユークリッドは、幾何学の父と呼ばれており、
古代ギリシャ数学を代表するユークリッド原論の
著者でもあります。
ユークリッド原論は、1巻から13巻まであり、
平面図形の性質、
面積、
円と多角形、
比例と図形、
数論、
無理量論、
立方体と体積、
多面体、
などから構成されており、
幾何学だけでなく多岐にわたっています。
この中に互除法という最大公約数の算出方法があります。
最大公約数とは
2つ以上の整数に共通する約数の中で最大のもの。
互除法の計算式は、
A ÷ B = C・・・D
B ÷ D = E・・・F
D ÷ F = G・・・H
F ÷ H = I・・・J
H ÷ J = K・・・L
・
・
・
と計算していき、
・
・
J ÷ L = M・・・N
L ÷ N = O (←割り切れました!)
と必ず割り切れるときが出てきます。
この割り切れたときのNがAとBの最大公約数になります。
では、
数Aを1188、数Bを630としたとき
をみていきましょう!
1188 ÷ 630 = 1・・・558
630 ÷ 558 = 1・・・・72
558 ÷ 72 = 7・・・・54
72 ÷ 54 = 1・・・・18
54 ÷ 18 = 3 (←割り切れました!)
数Aを1188と数Bを630の最大公約数は18になります。
このように簡単に確実に最大公約数を算出する方法を
ユークリッドの互除法といいます。
二千年以上前にこのような解法があったとは愕きますね。
古代の数学者たちに敬意を表したいと思います。
