Webであなたの夢が叶う!のHirokoです。
Webで数学、
今回はゼロの計算についてです。
ゼロ「0」とは、
アラビア数字で位どりのときの空きスペースの記号として
用いられていると説明しました。
今日は、そのゼロ「0」のもう一つの姿をご紹介します。
ゼロ「0」は6世紀ごろ、インドで発明されたもので
それ以前の文明、
古代バビロニア、ギリシャ、エジプト、ローマ
では、ゼロ「0」が位どりとして使用されていた
という事実は見つかっていません。
さて、ゼロ「0」のもう一つの姿は、
位どりのときの空きスペースの記号ではなく、
数字としてのゼロ「0」です。
数字としてのゼロ「0」の意味は、
「モノがないこと」を表わしています。
問題:
ここにリンゴが1つあります。
たろうさんがリンゴを1つ食べました。
リンゴはいくつ残っていますか?
式: 1 ー 1 = 0
答: 0個
解説:最小の自然数1から1を引くと0、
すなわち、何もない状態になります。
何もない=0があるといいかえることができます。
0は、個体が存在しないことを意味しています。
それを証明するために0の計算をしてみましょう。
足し算: 1+0=1 0+1=1
2+0=2 0+2=2
3+0=3 0+3=3
4+0=4 0+4=4
5+0=5 0+5=5
0を足しても何も変化が起こりませんね。
掛け算: 1×0=0 0×1=0
2×0=0 0×2=0
3×0=0 0×3=0
4×0=0 0×4=0
5×0=0 0×5=0
どのような数と掛け合わせても
結果は必ず0になります。
引き算: 1ー1=0
2ー2=0
3ー3=0
4ー4=0
5ー5=0
自然数だけではできなかった
自分自身との引き算が可能になりました。
割り算: 1÷3=0…1 → 3×0+1=1
2÷3=0…2 → 3×0+2=2
3÷3=1…0 → 3×1+0=3
4÷3=1…1 → 3×1+1=4
5÷3=1…2 → 3×1+2=5
割り算では以下の関係が成立します。
割られる数 ÷ 割る数 = 商 … 余り
↑
↓
割られる数 = 割る数 × 商 + 余り
割られる数が割る数よりも小さく、
1回も割り算できない場合でも大丈夫!
商を0とすることで表現できます。
また割り切れた場合には余りを0とできます。
ただし、0で割る計算だけはできません。
インドで0が発明されなかったとしたら、
21世紀はどんなふうになっていたでしょうね。