武蔵小杉の漢方相談薬局 清水薬局のおやじです。
私事ですが寝ているときに口呼吸になっているせいか朝とか夜中に口がからからになっていることがよくあります。それどころかいびきもかくのでのどが痛いときすらあります。立体マスクをして寝るといいと聞いてやってみたのですが、起きるとはずれているので無意識にもがき苦しんでとっているのでしょうか。
起きているときにものどの渇くことがありますが、漢方的には口渇(こうかつ)、口干(こうかん)とに分かれます。
口渇はのどがかわいて水分をごくごく飲める感じ、口干は口に水分を含むだけで十分な感じです。
口渇は尿や寝ているときや運動の発汗や呼吸にともなう失われた水分を補給する為の生理的欲求の場合によるものです。塩っ辛いものを食べたり、お酒を飲んでも同じように起きます。簡単に言えば血管内の水を補給しているわけです。
口干は口だけではなく、目や皮膚でもおこる粘膜の乾燥です。口では唾液腺、目では涙腺、皮膚では汗腺が表面を潤わせる役割をしています。乾燥肌やドライアイと共に口が渇く方はこちらの傾向が強いのかも
口干は漢方的には陰虚とみますが、西洋医学的にはシェーグレン症候群の可能性があります。シェーグレン症候群は自己免疫疾患のひとつで難病のひとつですのでひどい症状の続く方は専門医の診断を受けることをお勧めします。また、薬の副作用としておこることも多く、市販の風邪薬やアレルギーの薬、高血圧の薬、精神の薬などでもおこることがあります。
乾燥=陰虚の漢方薬というと六味地黄丸の仲間ですが、胃腸が弱い方には人参、麦門冬、五味子の麦味参顆粒をお勧めします。元気も出るのでいいですよ。食品の分類にはなりますが百合、北沙参、玉竹の百潤露も併用していただくとはやく効果が得られます。サンプルを差し上げますのでお申し出ください。
唾液は口の中を潤すだけでなく、洗浄したり、傷の治りを早めたり、歯を守ったりしてくれています。ストレスが多いと唾液が減ってしまいます。ガムを噛むのも唾液を増やすひとつの方法なのでイライラしたら試してください。
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