ハセガワ 1/72 J35F ドラケン 製作記 ① 仮組み〜製作編 | 今日の一日一麺、一日一皿

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ハセガワ 1/72 

J35F ドラケン

製作記 ① 仮組み〜製作編

 

今回から新キット、『ハセガワ』さんの1/72「J35F ドラケン」を作ります。

 

独創的な戦闘機開発で有名な、スウェーデンの『SAAB』社が1950年代に開発した機体です。

 

音速を超える性能を持ち、公道より離着陸可能なSTOL性、極端に短い補給時間等、北欧の中立国スウェーデンに適した機体なんですね。

 

特に特徴的なダブルデルタ翼は、高性能で使い勝手の良さをほこり、他国でも採用されるほどの名機となった訳です。

 

この『ドラケン』ですが、日本で決定的な人気を得たのが、毎度お馴染み『エリア88』で主人公の風真真の愛機に採用されたからですね。

 

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スウェーデン空軍では、この「ドラケン」から、「ビゲン」、「グリペン」とデルタ翼機が続いていきます。

 

同じスウェーデン製の機体は以前タミヤ/イタレリの「JAS-39A グリペン」を作りました。小型で特異なデザインのスウェーデンの機体は大好物です。

 

 

 ※タミヤ/イタレリ『グリペン』の製作記はこちら。

 

 

この『ドラケン』ですが、確か昔限定品扱いで販売されてましたが、その後長らく絶版状態でした。当時、風真真仕様機として砂漠迷彩で作りましたよ(笑)

 

『ハセガワ』さんからは常時、1/48は販売されてるんですが、1/72が久しぶりに9月に再販されました。 今回はパッケージも一新され、E帯の定番品になるようですね。ホントに待ち侘びました(笑)

 

…という訳で、中身を見ていきます。随分とアッサリしたパーツ構成ですね…(笑)

 

機体は上下分割。垂直尾翼とダブルデルタ翼は分割。

 

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その他細かいパーツで5枚のランナーと、 キャノピーのクリアパーツのみ。ミサイル等の武装は無し。新規のパーツは無しですね。今のE帯の内容と比べると、随分寂しいです。まぁ仕方ない所ですかね。

 

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インストのイラストも、随分とまぁアッサリしてます(笑)デカールは新品の新しいやつですね。当たり前ですね(笑)

 

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塗装図は2例載ってます。デカール違いなので、同じ迷彩塗装です。北欧の森林をイメージさせるような、深い濃色の迷彩が良いですね。 

 

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それでは機体の仮組みから。

 

シャープなパーツ整形に、『ハセガワ』お得意の繊細な凹モールド。合いが良いので10分ぐらいでサクサク組めちゃいました。

 

流石は「飛行機のハセガワ」と呼ばれていた頃の円熟期のキットです。この形状ですから無理に分割させる事も無いでしょうしね。

 

キャノピーのクリアパーツも薄くて、透明度も全く問題無しです。工作自体は問題無さそうです。その分、塗装に時間を使えそうです。

 

1/72スケールにはこのぐらいのモールドが良いんですよね。軽く彫り増しする程度で良いと思います。リベットはどうしようかなぁ〜と考え中。リベット打ちしてたら、年内完成は夢のまた夢でしょうね(笑)

 

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例によってコクピットから作ります。相変わらずアッサリした作りですが、デカールを貼ったあとダークブラウンでスミ入れして仕上げました。

 

 

ところで、計基板から飛び出してる棒はなんなんでしょうね〜?初めて見ました。操縦し辛く無いんですかね?

 

 

胴体の底に数カ所穴を開けていきます。インストにピンバイスのサイズが記載してあるので、その通りに開口していきます。

 

胴体中央付近に、ドロップタンクを2本付ける位置は、縦穴にくり抜く指示になっています。ピンバイスで数カ所穴を開けて、デザインナイフで繋いでいきました。

 

開口後パイロンのパーツを取り付けてみると、指示通り開けたにも関わらずガバガバです。…してやられました(笑)後で、接着してから隙間をパテ埋めしなきゃです(笑)

 

 

モールドに、『タミヤ』のスミ入れ塗料ブラックを流してチェックしました。『ハセガワ』お得意の繊細なモールドに、見事にスッとスミが流れていきます。これはちょっと感動もんですよ(笑)

 

 

スミがイマイチ流れない箇所は、いつもの『シモムラアレック』の「ホーリー」で彫りマシします。

 

この「ホーリー」ですが、1/72の戦闘機のスジ彫りにはサイズ的にもうってつけです。今や無くてはならない工具です。

 

 

キャノピーから垂直尾翼にかけて分割されていたドーパルスパインは、接着すると前後に細かな段差が出来ます。軽くヤスってツライチにしておきます。消えたモールドは彫り直しておきます。

 

なんでこんな分割したんですかね?複座型の商品展開ですかね?だったら早く出してよ(笑)

 

 

インテークの中が奥まで筒抜けなので、プラ板で蓋をしました。後は内部を黒く塗って作業終了です。簡単な作業ですが、効果ありますよ。

 

 

コクピット周辺に、つや消しブラックを吹いておきます。グレー系でも良いんだけど、今回はなんとなくブラック(笑)

 

胴体を接着する前に、この段階で外翼を胴体上面に接着してしまいます。インストでは当然胴体を組んでからですが、接着後の強度を考慮して接着しちゃいます。

 

角度に注意して、流し込みで仮付け。その後瞬間接着剤でガッチリ硬めます。これで塗装中に、ポロッとなんて事にはならないでしょ(笑)

 

 
胴体は上下分割です。先に外翼を固定したので、ズレないように胴体下面を接着します。合いは見事にバチピタです。
 
完全硬化させる為に、目玉クリップで固定して一晩放置します。

 

 
機首には、尻もち防止のオモリを仕込んで接着。微妙に段差が出来るので、溶きパテを塗って、乾燥後ペーパーで段差をツライチに修正します。
 
コクピット脇も含めて、消えたモールドは再生させます。

 

 

インテークは内側を黒く塗って接着。ここも段差が出来るので、ポリパテで修正しました。ポリパテである程度削ったら、溶きパテを塗って仕上げます。

 

このインテークから、ダブルデルタ翼への繋がりって、ドラケンの見せ場の一つだと思います。ツルっとした一体のラインを作ります。

 

 

最後尾のノズル周りのパーツを組むと、結構な段差と隙間ができますね。溶きパテを盛り付けましたが、ちょっと厳しいかな〜?

 

 

という訳で、こちらもポリパテを使って埋めちゃいます。段差を削ってツライチにしたら、こちらもモールドを復活させておきます。

 

 

垂直尾翼です。角度に気をつけて接着します。上から見ると、少し中心からズレるのでちょっと削って修正。塗装中取れたらシャレにならないので、エポキシでガッチリ接着しました。

 

 

キャノピーをマスキングします。いつものように、細切りのマステと、ゾルの二段構えでマスキングします。

 

形状が直線的なので、貼り付けが楽ですね。こういう点でも大変優秀なキャノピーです(笑)

 

胴体との接着もバチピタで、隙間なくピッタリ接着できました。ハイグレード模型用セメダインで接着しました。

 

 

ピトー管を、0.8mm真鍮線パイプと、0.5mm真鍮線で作り直しました。プラパーツだと、どうせ折れちゃいますからね(笑)

 

先端はまだ真鍮パイプと固定しないで、取り外し出来るようにしておきます。

 

 

そんなこんなで、機体の接着終了です。構造自体が組み易くなっているので、手間をかけた分だけちゃんと結果に出ますね。非常に優秀なキットです。

 

 

この後全面に黒サフを吹いて、チェック、整形し直した後、塗装作業に入ります。

 

今回はここまでです。「塗装編」に続きます。