アカデミー 1/72
USN F8E クルセイダー VF162
塗装〜完成編
韓国の『アカデミー』社の1/72「F8E クルセイダー」を作っています。
※ 前回までの『工作編』の投稿はこちらから。
基本工作が終了したのでいよいよ塗装です。先ずは、全パーツに黒サフを吹いて、下地を作っていきます。モールドが繊細なので通常より薄めに希釈して、厚塗りにならないように注意します。黒サフは透け防止も兼ねています。
機体パーツは、乾燥したら1500番のスポンジヤスリで全体を軽く磨きます。埃を取り、表面を平滑にします。この段階でちゃんと下地処理しないと、最後まで泣かされますよ(笑)
小物パーツにも持ち手をつけて、全てのパーツに黒サフを吹きます。
いよいよ本塗装です。先ずは機体下面の白から吹いていきます。
塗料はクレオスの、C316「ホワイト FS17875」を使います。いつもより薄めに希釈して、エア圧低めの細吹きで、モールドの黒を残しなごら、パネル毎に吹いていきます。
全体にムラ感を意識しつつ、繋がりやバランスに注意しながら吹きます。今回は、まぁまぁ上手くいったかなぁ〜(笑)
ついでに、同じ塗料の白く塗るパーツも一緒に吹いていきます。
完璧だと思ったら、サイドワインダーを吹き忘れました(笑)なんだかなぁ〜って感じです。
機体上面を吹く前に、白く残すところをマスキングしていきます。
機体を塗装する前に、アフターバーナーを塗ってしまいます。クレオスの「スーパーアイアン2」を使いました。
これがまた良い色なんですね〜。焼き表現とか、普通は数色重ねるんですが、良い感じのシルバーなので、このままで良いかなぁ〜。どうしようかなぁ〜(笑)
機体上面の下地塗装に入ります。パネルラインを残すように、白をスポット吹きしていきます。
エア圧を低めに設定して細吹きしていきます。まだらになるように吹いてあげれば、取り敢えず第一段階終了です。けっこう肩凝りますよ(笑)
本塗装はクレオスC11「ガルグレー」を吹いていきます。やっぱり米海軍機は使いなれた「ガルグレー」がしっくりきますね。
下地の白黒斑を意識して、薄めに希釈した「ガルグレー」をムラムラに吹いていきます。基本は下地同様に、パネルラインに沿って塗装。
仕上げに全体に薄く吹き重ねて、ムラ感を調整して第二段階終了です。
マスキングテープを剥がす瞬間の、ドキドキワクワクが堪らないですね(笑)
下面も問題無く塗り分けられてます。先ずは一安心ですね。
次にウォッシング、スミ入れ作業をしていきます。
このキットの繊細なモールドを見た時から、一番楽しみにしていた作業です。タミヤのスミ入れ塗料のダークグレーを使います。
モールドが綺麗なので、つや消しの塗料ですが全く問題無くスミが流れます。目から鱗(笑)これにはちょっと感動です。
拭き取りにはエナメルシンナーよりも、テレピン油で拭き取った方が、仕上がりが良い感じがします。気分の問題ですけどね(笑)
スーパーアイアン2で塗ったエンジン部分には、黒でスミ入れ。焼き表現はどうしようかと考え中。
機体のスミの拭き取りは、空気の流れを意識して極力一定に進行方向に。前から後ろに流すような感じです。なんとなくそれっぽく仕上がりました。この段階ではこんな感じでしょうね。
塗料の拭き取りは、ダイソーの綿棒を惜しみなく使います。汚れたらどんどん取り替えます。汚れた綿棒じゃ、拭き取りじゃなくて、汚れを伸ばしてるだけですからね(笑)
スミ入れが終わったら、ハイライトを入れていきます。今回は油彩とテレピン油をを使います。
ダンボールをパレット替わりにすると、不用な油分をダンボールが吸ってくれて、仕上がりがマットになるそうです。油彩は素人ですからこういう情報はありがたいです。
少し白寄りのライトグレーに混色そます。ドライブラシの要領で、パネル毎に筆を叩きつけるように塗っていきます。筆はドライブラシ用に、ダイソーで買った筆の毛先カットして使います。
全部のパネルをドライブラシする訳じゃなく、ランダムに塗っていく方が良いですね。
機体色のガルグレーは少し黄色っぽいグレーです。白っぽいグレーを、ドライブラシで刺していく事で、全体の褪色表現にもなります。
テレピン油を含ませた綿棒で、油彩を伸ばしながら全体に馴染ませていきます。
説明書を眺めていたら、機銃周りを塗装するのを忘れてました(笑)
説明書の指定色はクレオスC/44タンです。えっ?ベージュ系?とも思いましたが、素直にマスキングして吹いていきます。
乾燥後、薄めに希釈した光沢クリアを全体に吹いていきます。ここまでのウェザリングの固着と、デカール貼りのシルバリングの防止も兼ねてます。最終的な仕上がりはつや消しですが、、この段階ではツヤありにして、塗装表面の凸凹を少しでも無くします。
塗膜が乾いたら、デカールを貼ってます。
こちらのデカールはなんと『カルトグラフ』製です。薄さ、伸び、張りやすさ、発色、余白の少なさと、どこを取っても最高の品質のデカールです。
表面処理はしっかりしましたが、デカール自体の馴染みが良いのでシルバリングも起こりづらいと思いますよ。
最近、集中力が全く持続しないので、まだ3割も貼ってません(笑)1/72なのに細かいデカールまで良く再現されてますね。まだまだデカール地獄は続きます。
そんなこんなでなんとか貼り終えました。馴染みが良いので綺麗に貼れました。
ちなみに、細かい「NO STEP」と「NO PUSH」は途中で挫折しました(笑)これで強制的に終了です。
キャノピーのマスキングも剥がします。とりあえず事故も無くホッとしました。この後、キャノピーはハセガワのセラミックコンパウンドで磨いておきます。
キャノピーの黄色のデカールどうしようか考え中。絶対に失敗するような気がします(笑)
水平尾翼もこのタイミングで接着します。接続部分は真鍮線に置き換えました。
完全乾燥したら、数カ所デカールのタッチアップをします。垂直尾翼のマーキングは、この段階でもカッコいいですね。
このまま24時間乾燥させます。久々のカルトグラフのデカールでしたが、ホント貼りやすかったです。カルトグラフのデカール貼ったら、もう後戻りは出来ません(笑)
主脚を接着しちゃいます。今回はタミヤセメントの白角瓶で接着します。接着面は少ないですが、カチッと決まります。3点設地に注意してガッチリ固定します。完全に固定させるのに、この状態で一晩置きます。急がば回れです。
ミサイル、吊し物関係も、塗装終了です。爆弾は焦げ茶でスミ入れ、サイドワインダーは濃いグレーでスミ入れします。パイロンに接着したら軽くドライブラシをかけようと思います。
主翼につけるパイロンですが、接続ピンが無くイモ付けです。ここまできて塗装面に穴開けるのは嫌だったんですが、念のために、真鍮線を埋め込んで固定する方式にします。
爆弾の完成度が、物凄く高いので塗り分けと、スミ入れをちゃんとやればカッコ良く出来ます。
サイドワインダーも同様です。パイロンとの接着には瞬間接着剤を点付けで固定。完成してから、パラパラパラパラ落ちるのを防ぎます。
懸案だったキャノピーの黄色い線です。最初は塗装しようと思ってましたが、自分の技術じゃ絶対失敗します(笑)ですから、今回は付属のデカールを使います。これも失敗する可能性が大なんですが、カルトグラフの品質の良さにかけました。
…という訳でなんとか貼れました。歪んでるのは見なかった事にします(笑)
主翼はクルセイダーのポイントである可変仰角装置を作動させてる状態で固定します。この状態が一番「クルセイダー」っぽいかなぁ〜って事で。
固定後、タミヤスミ入れ塗料のこげ茶で、もう少し汚しを加えました。
下面も同様にウェザリングを加えました。特に機体の後部を中心に焦茶を加えていきます。
脚扉の淵を赤くするのを忘れてました。
翼端灯を塗装するのを忘れてました。
デカールのリタッチするのを忘れてました。全てやっつけました。
これで作業終了になります。
それでは完成記念写真です。
少し上からです。
後ろからです。カッコイイですね。
真横から。
真上から。
下から見てもカッコイイ。
昔作った『ハセガワ』製と共演です。
ディテールは『アカデミー』製には敵いませんが、全体のフォルムは『ハセガワ』製も悪くないですよ。スマートなフォルムで、シュッとしてます。好みが分かれるところですね。
今回の『アカデミー』製は、色んな技法でウェザリングを施しました。特に改造はしていませんが、塗装にかなり時間をかけました。
比べると腕前も、少しは進化しているようです(笑)
製作期間は1か月半。もうちょい早く完成するかと思ったんですけど、こんなもんでしょうね。
韓国『アカデミー』のキットは初めて作りましたが、噂通りの良いキットです。カッチリと組み上がるし、モールドもしっかりしてる。組み易いし、完成後の見栄えも良いですね。塗装映えするキットです。
今ならAmazonでも安価で入手出来るようですし、興味があれば、是非作ってみられたら良いかと思います。
次回作は考え中です。たぶんカーモデルかな?ありがとうございました。