鱧の塩つけ蕎麦と、真鯛のどんぶり
この日は月イチの『鳴神食堂』さんです。Twitterで告知していた新しい限定メニューを戴きに訪問です。
こちらは最近、行列対策で記入式になりました。11:30開店ですが、10:00に記入しに来ました。なんと6番目でした。一旦帰宅して、開店時間に合わせて再訪問となりました。家が近いと便利ですね(笑)
前回の「赤茄子出汁〆鶏つけ蕎麦」に続く創作つけ麺は「鱧の塩つけ蕎麦」です。『鱧』を使ったつけ麺なんて、もちろん初めてです。
本日のミニ限定飯は「真鯛のどんぶり」です。魚に飢えてますから、もちろんお願いします。
鱧の塩つけ蕎麦 ¥1,000
待つ事15分。待ちに待った「鱧の塩つけ蕎麦」の登場です。先ずは、前回同様に麺丼からいきましょう。
中太の全粒粉入り自家製麺は、鉄観音と大根の出汁を合わせた冷たい汁に浸ってます。
そのまま戴いても文句無しに美味い。一見あっさりしているようで、大根の旨味が重厚です。大根汁って美味いんですね。この汁そのまま戴いても凄く美味しい。
麺は冷たく〆てあります。モチモチシコシコで、喉越しも良い麺。小麦も香る、相変わらずの美味い麺です。
麺を戴く薬味は塩、鱧子の煮付け、山椒味噌の3種類です。
美味い麺なら、塩をつけて食べるだけで酒が飲めます。塩美味いです。麺の美味さが引き立ちます。
鱧子の煮付けです。初めて食べましたが、優しい味で炊いてくれてますね。
一番美味しかったのが、山椒味噌です。山椒の鮮烈な香りが素晴らしい。大根汁とも良く合います。
それぞれを麺につけて戴くと、それぞれ違った味わいです。前回同様にどれも素晴らしいプレゼンです。
つけ汁は魚介の淡麗の塩。今回の主役は「鱧」です。鱧の上品かつ、力強い味わいのつけ汁です。
見た目のアッサリ感とは裏腹に重厚で奥行きのある香ばしさがあるつけ汁です。麺を啜る度に、魚介の風味が抜けていきます。
具材は鱧の身と、白ネギのみです。この潔さが良いんです。麺とつけ汁をストレートに味わえる構成が見事です。
最後は麺の浸っていた大根汁でスープ割。このスープ割だけでも金を取れるレベルです。
真鯛のどんぶり ¥350
残った鱧スープを飲みながら戴く、真鯛のご飯も絶品です。提供から〆の丼まで一切の隙がありません。
総じて…
淡麗鱧出汁塩つけ麺です。
前回の「赤茄子…」と、提供方法はほぼ同じですが、今回は全体がより研ぎ澄まされた感じがします。
夏を代表する高級魚「鱧」を見事に使いこなしています。この大変な限定メニューを、ほぼ一か月毎日提供するのも大変な事ですね。
群馬県、いや関東を代表する創作淡麗つけ麺だと思います。素晴らしかったです。