12月7日、枚方市議会12月議会が始まった。初日に、中学校・小学校の共同調理場建設用地の測量委託のための費用250万円が計上された。
枚方市は、中学校給食の実施にあたって、希望する生徒にのみ提供する。調理場は小学校4000食中学校6000食の調理能力があるもので、小学校は食缶方式(学校で食器に盛る)中学校はランチボックス(弁当)にするとの計画に基づいて行われようとしている。
わたしは、給食は全ての子供を対象に提供されるべきもの、選択性の固定化は、将来に禍根を残すと考えて、質問と補正予算への反対討論を行った。結果は、賛成多数で補正予算案は承認された。
質問の概略
私は、中学校給食については、食育や学校給食実施基準の観点などから、全員喫食とすることが適切であると考えますが、全員喫食としない理由について伺います。
文科省の学校給食実施基準の
第1条では、「学校給食は、これを実施する学校においては、当該学校に在学するすべての児童又は生徒に対し実施されるものとする」。とあります。
国は、給食実施に当たっては全員喫食を前提としていると思います。実施基準ですから、その通りしなければ違法と言うものではないと思いますが、義務教育における食育の観点からも公平性の観点からも全員喫食のほうが望ましいと考えますが、あえて選択性にした理由は何でしょうか
(仮称)新第2学校給食共同調理場の合築について
「小中学校給食調理場の整備手法等に関する方針(案)」では、万が一のリスクに備えて小学校の共同調理場は2か所配置が 妥当とされていますが、中学校給食についても同様に2か所配置とすることが妥当ではないでしょうか。
(仮称)新第2学校給食共同調理場についても、小中合築として、将来的には全員喫食の中学校給食も視野に入れた整備方針とすべきと考えますが、市の見解を伺います。
教育委員会の回答は、選択性を主張するが財政的に選択性が安上がりと言う以外の、積極的な理由は見当たらなとい思った。
以下、反対討論の要旨
中学校給食の実施には賛成ですが、今回の測量委託費は選択性を前提としています。
本来、中学校も、小学校と同じように全員喫食で食缶方式の暖かい給食を行政の責任で提供すべきだと考えます。
国の学校給食実施基準は、給食実施に当たっては小学校、中学校の在学のすべての児童、生徒に実施すべきものとしています。法的拘束力はともかくとしても、国は全員喫食が望ましいと考えていることは明らかです。
義務教育での学校給食は食育としての大きな意味があります。子供の食の好みはまちまちですが、ファーストフードや栄養バランスを欠いた食事を好む子供も多くいます。市長は「次世代の担う子供たち健やかン成長」と言いました。バランスの取れた食事を提供し、偏った食生活を正すことも給食の大きな役割です。また、義務教育ですからすべての子供を対象とすることが必要です。公平性の観点も必要です。選択性では限界があり問題もあります。そのため、全員喫食のほうが効果的だと考えます。
先ほどの質問に対するお答えでも、国の方針でなくあえて選択性を実施しようとする積極的な理由を納得することはできませんでした。
いったん選択性で走り出すと、それが固定化され全員喫食へ戻すのは困難です。
中学校給食の実施そのものには賛成ですが、選択性が将来にわたって固定化することに反対です。全員喫食を展望した実施方法に見直していただきたく補正予算案に反対します。