6月25日 枚方市議会は次のような意見書を賛成多数で採択し
ました。
賛成は19、内訳は、私1 共産党議員団3 公明党議員団8
みんなの党市民会議3 未来に責任・みなの会4
民主党 自民党は賛成ではありませんでした。
市長が、事実上の再稼働容認の議会答弁を行っています。
市議会での意見書採択は大きな意味を持つと思います。
大飯原子力発電所3・4号機の現時点での再稼動に反対する意見書
昨年3月11日の福島原子力発電所の事故により、福島県民を初め、多くの国民が大変な被害を受け、今なお現在と将来に大きな不安を抱えています。原子力発電推進の根拠としてきた安全神話は完全に崩れ、本年5月5日には日本全国すべての原子力発電所の稼動が停止されました。
しかし、本年6月16日、政府は、大飯原子力発電所3・4号機の再稼働を正式決定しました。政府は、限定的でも再稼働させなければ電力供給に不安があると言いますが、本来、原子力発電所の安全性と電力問題はてんびんにかけるものではありません。
しかも、限定的で済む保証はどこにもありません。
政府は、さきに原子力発電所再稼働に当たっての安全性についての基準を示しましたが、その中身は国会事故調査委員会の中間報告を踏まえたものではなく、昨年の福島第一原子力発電所の事故後に各原子力発電所の指示した非常用電源車の配置や机上でのストレステストの実施にすぎないばかりか、大飯原子力発電所の場合、事故対応の際に不可欠な免震事務棟の整備等はすべて計画だけで済まされています。これでは、全く安全の名に値いせず、現時点での再稼動は拙速であると言わざるを得ません。
よって、政府は、大飯原子力発電所3・4号機を再稼働することがないよう強く求めます。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成24年6月25日
枚方市議会議長 三島孝之
〈提出先〉
内閣総理大臣 経済産業大臣 環境大臣
原発事故の収束及び再発防止担当大臣 原子力行政担当大臣