ストレステストは信用できない | 手塚たかひろ日誌

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「平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会」事務局長手塚たかひろのブログです。市民のひろば「ひこばえ」で生活相談も行っていますので、お気軽にお越しください。

24日 大津市淡海プラザで行われた大飯原発34号機の再稼動に反対する集会に参加

会場一杯 約500名の参加 

滋賀県高島市 岐阜市から発言に改めて原発の危険性を身近に感じた。高島市は原発から30km 岐阜市は約80km しかも、風下に当たる。もし、福井で原発事故が起これば放射能に汚染される。他人事ではない。原発の再稼動は認められないと。原発事故は起こればいかに広範囲に被害がおよぶか肌で感じた。


28日 市民の広場「ひこばえ」で「キムチ作り講習」が行われた。講師は在日のオモニできあがっての昼食懇談に飛び入り参加。部屋に入ると、キムチ特有の匂いが充満している。参加者は約8名 つくりたてのキムチを堪能。とてもおいしい。参加者の顔も、自分で作ったキムチの味に満足している様子。一緒につくって一緒に食べるのもいいものだ。


210日 近畿の地方議員8名の連名で関西電力本社へ大飯原発の再稼動を行わないことを求める要請書を提出。当日の参加者は私と杉谷向日市議 全交の山川さんなど8

事前に「10日に行きたいが、対応を」との電話に、「折り返し返事をする」と言いながら、何日たっても連絡してこない関電の担当者の対応。また、10日には時間がない。受付窓口に要請書を置いとくようにとの失礼な対応。参加者一同の抗議で、担当部署ではない総務の方に要請書を説明。関電は、再稼動に反対する人たちを客だと思っていないのか。

このような関電のストレステストは信用できない。




2012月10日

関西電力株式会社

取締役社長 八木 誠様

大阪府枚方市議会議員 手塚 隆寛

京都府向日市議会議員 杉谷 伸夫

大阪府箕面市議会議員 増田 京子

大阪府堺市議会議員  田中 丈悦

大阪府高槻市議会議員 高木 隆太

大阪府高槻市議会議員 和田 孝雄

兵庫県西宮市議会議員 河崎 はじめ

兵庫県西宮市議会議員 よつや 薫

福島第一原子力発電所の事故原因究明が行われるまでは、

 原子力発電所の再稼働を行わないよう求める要請書・質問書

 大飯原発3号機及び同4号機のストレステストの結果が、昨年に貴社より経済産業省原子力安全・保安院に提出されました。

これを受けて原子力安全・保安院は、この結果を「妥当」として1月18日に開催された「ストレステストに係る意見聴取会」に評価案を提出しました。この「意見聴取会」は、公開原則を無視して市民を締め出し、直接の傍聴もモニタを通じた傍聴もない密室審議でした。しかも、三菱重工から献金を受け取っていた「利益相反」の3委員を解任しないばかりか、11人の委員中の半数にも満たないわずか4人のみの参加という状況で、ストレステストを妥当とする評価を出すのは「暴挙」であり無効というべきです。

さらに、1月31日にIAEA(国際原子力機関)は、ストレステストの審査方法を「妥当」としましたが、同時に「個別の原発の評価結果を審査したわけでも、大飯原発3号機と4号機の再稼働を認めた結果でもない。」と述べています。これは、ストレステストそのものに合否の判定基準という「物差し」は備わっておらず、原子力発電所の安全性を何ら保証するものではないことによるものです。

 先の意見聴取会でも、委員から「再稼働の可否を決める国の判断基準を示すべきだ」との意見が出ており、私たちは、ストレステストが再稼働の前提条件でも、原子力発電所の安全性を保証するものでもないと考えます。

(1)電力会社が絶対安全と言ってきた原子力発電所が、福島第一原子力発電所で破局的な事故を起こしました。このことは、これまでの安全評価に根本的な欠陥があったことを示しています。原子力発電所の安全評価にあたっては、従来の安全評価のあり方を根本的に見直さなければなりません。

(2)今回の福島第一原子力発電所の事故原因の究明は、まだ全くなされていません。津波だけでなく、地震そのものによって深刻な被害が起きた可能性が、様々な専門家より指摘されています。福島第一原子力発電所の事故原因の究明がなされていない段階で、「安全」は絶対に言えないはずです。

(3)原子力発電所は絶対に破局的な事故は起こさないと言われながら、福島第一原子力発電所は「想定外」の地震と津波で破局的事故を起こしました。このことは、人間の想定しない事態が現実に起こることを示しています。一方、ストレステストは、コンピュータによるシュミレーションであり、想定した条件に基づくテストです。想定外の条件に対して安全を保証することはできません。想定する地震の揺れや津波の高さの数字を引き上げても、想定外の事態は発生しうるのであり、ストレステストは、何ら原発の「安全」を保証しないと考えます。

 そして、若狭湾の原子力発電所で、ひとたび福島第一原子力発電所の事故のような事態が起きれば、近畿の水瓶=琵琶湖の汚染をはじめ、京阪神地域一帯が、高濃度の放射能で汚染されることは明らかです。

 自治体住民の生命と健康を守る責務を負う自治体議員と市民のネットワークである私たちは、以上をふまえ、以下の質問と要請を行います。何卒、誠実かつ真摯なご対応をお願いします。

<要請事項>

1.ストレステストの報告は、あくまで保安院の求める評価テスト結果の報告にすぎず、原子力発電所の安全を保証するものではないと考えますが、いかがでしょうか。もし、ストレステストが原子力発電所の安全を保証する、とお考えの場合、その根拠を上記に指摘した問題点に答える形でお答えください。

2.原発の安全評価は、少なくとも国会の「東京電力福島原子力発電所事故調査委員会」が現在行っている事故原因の調査結果をふまえた上で行うべきと考えます。それまではすべての原子力発電所の運転を行わないよう要請します。少なくとも、定期点検で停止した原子力発電所の再稼働は行わないよう要請します。