税と社会保障一体改革は何をもたらすか 里見賢治教授の講演を聞いて | 手塚たかひろ日誌

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「平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会」事務局長手塚たかひろのブログです。市民のひろば「ひこばえ」で生活相談も行っていますので、お気軽にお越しください。

9月17日 第2回医療通訳フォーラムに参加

手話通訳の6割は医療通訳とのこと。医療現場で言葉が通じないことは医療過誤につながる。
子ども持った外国人にとっても、言葉の壁は厚い。英語が通じる。母国語が通じる。そのような病院の必要性は切実だ。
国際通訳者協会会長のイザベラ・アローチャさんの話。アメリカをはじめとして先進国の例が報告された。
枚方市民病院が新設される時には、手話。外国語の通訳体制ができることを望む。

9月18日 社会保障連続講座2011年「税と社会保障の一体改革は何をもたらすか?」に参加
里見賢治佛教大学教授の1時間30分の講演
里見さんは、社会保障の考えが根本から変えられることに強い警鐘を鳴らした。
2011
630日 「政府与党社会保障甲改革検討本部」が「社会保障・税一体改革成案」を決定
内容は、「共助」を柱とする持続可能性の高い社会保障制として、「平成20年度版厚生労働白書」をもとに、社会保障は公助ではないと公的責任を根本から否定している。
社会保障の基本は「社会保険=共助」とし、公助は「困窮等を理由とする生活保護や社会福祉」に限定。
国は、介護保険に見られるように社会保障における公的責任を後退させてきた。今回は、その単純な延長ではなく、社会保障の公的責任を根本から否定するものだ。

とうとうここまで来たか。私たちの運動の弱さを痛感させられる。
里見さんは、この成案に研究者の感度が鈍いことにも警鐘を鳴らしている。現場からの声を上げ、研究者へ働きかけると講演を結んだ。