2009年6月7日「介護現場はどうなってるか交流会」を開催しました
介護事業の従事者と介護利用者が参加し、それぞれの立場から4月改定後の介護の現場の状況が交流できました。2か月しかたっていないのに、すでに多くの問題が出てきており、現場にしわ寄せされていることがよくわかりました。
今回の改定、要介護認定の内容変更と、介護報酬の3%アップが主な内容でした。
要介護認定の内容を変更は、国の介護給付支出を減らすためのものであること本日の交流でも明らかになりました。また、介護報酬の改定も現場の介護従事者の賃金を上げることにつながっていないことも明らかになりました。
ケアマネからは、「毎日あんパンを買って家の中があんパンで山のようになっていても、自分で買い物ができる。買い物介助の必要がない」となる要介護認定のおかしさ、また、新しく新設された加算を取ると利用者の負担が増え、事務が煩雑で本来の介護に支障がでるので、加算申請をしない事業者が多くあることが報告されました。介護報酬の改定が介護従事者の待遇改善につながらないことが明らかになりました。
利用者からは、状態が変わらないのに要介護度5が4に 要介護度2が1になった例などが報告されました。
介護を保険制度で行うことの問題点がますますはっきりとしてきました。
根本的には、介護保険でなく必要な人に必要な介護を公的に保障する制度の確立が求められていると思います。ケアマネも公的な身分保障が必要だと考えます。
