映画「フツーの仕事がしたい」を観ました | 手塚たかひろ日誌

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手塚隆寛の日誌 映画のポスター


 1月27日 遅ればせながら大阪の第7芸術劇場に「フツーの仕事がしたい」を観に行きました。平日の午後にもかかわらずそこそこの観客でした。派遣切の嵐が吹き荒れる中で多くの人の関心を呼んでいるのだと思います。

 

 映画は一人の生コン労働がユニオンの力で解雇撤回を勝ち取り闘いを描いたもです。帰宅する時間も風呂に入る時間もないような長時間労働。ユニオンに入ると暴力的な労務屋を使って組合を脱退させ、その数日後に解雇解雇する会社。解雇に反対し組合に復帰すると、母親の火葬場まで来て暴力的に脱退強要する暴力的労務屋。映画はその姿を克明に写します。よく、このようなシーンが撮れたとか感心するとともに、このような前近代的な暴力的支配がまかり通っていることに驚かされました。

 その後、病気で入院した本人の意向を受けたユニオンの闘いが勝利を勝ちとり生コン運転手に復帰します。「ユニオンがあったからここまでこれた」との父親や本人の言葉は素直にうなずけます。

 

 人をひとして扱わず、派遣労働者など弱い立場の者を平気で首を切る大企業のやっていることは、この映画に出てくる前近代的な運輸会社と本質的には同じだと思います。直接的な暴力はないかも知れませんが、いじめなどで退職に追いやることを平気でやっている聞いています。

 当り前のことですが、ユニオンは泣き寝入りをしない者の運動を支えます。まず、本人がおかしいと思うことから始まります泣き寝入りをせずに企業の理不尽な解雇に異議を唱え立ち上がった人の勇気に応え支援したいしたと思います。