中之島公会堂と中之島図書館の奥に大阪地方裁判所が見えています
10月21日 中司前市長の公判が開かれました。
検事は第2清掃工場の談合の経過を延べ、初田、平原、小堀や大林組の山本 森井などが共謀した談合の罪であると陳述しました。
中司前市長は、談合に関与していない。罪を問われる事実はない。大林・浅沼組に利便を図ったことはない。地検特捜部の苛烈な取り調べで追い込まれて供述したと、無罪を主張しました。
弁護側の冒頭陳述は、この談合事件は現職の警察官が関与した特異な事件。 平原は、中司には談合防止を助言し、大林組へは脅しを、初田には聞きたくないものを伝え引きずり込んだと、平原が仕組んだことを強調しました。また、中司は談合の疑いがあるため、談合防止のために大林に聞くことがよいと初田の知人に聞いて大林と接触した。入札についても大林の意向を聞いたことはない。政治信条としても談合防止に熱心であった。また、分離発注を決めたのもは、被告人でなく検討会議や検討委員会であると、談合関与を全面否定しました。さらに、供述は検察に自白を強要されたものだと、任意性を否定し無罪を主張しました。
裁判官は、今回の争点は、①談合の有無ー業者間での談合 初田 小堀 平原らと被告人が関係したか②公正な競争が妨げられたか③取調べの任意性に疑いが無いかの3点だとのことでした。午後から、大林組の営業担当や業務担当(業界の調整担当)からの談合の証言があり、弁護側からの反対尋問がありました。
中司前市長は市政の混乱を招いたことなどは謝罪しましたが、第2清掃工場の建設費が他市の例からも高くついたことへの謝罪は一切ありませんでした。市財政の効率化を言うのなら、少なくとも謝罪は必要だと思います。
次回は11月4日(火)午前10時からです なお、裁判は検察側15人 弁護側2人の証人尋問を行ない、来年2月4日の結審までに20回の公判が予定されています。