10月8日 初田被告の裁判で平原証言を傍聴しました | 手塚たかひろ日誌

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 10月8日大阪地裁での初田元枚方市議会議員の公判の傍聴をしました。

 平原元警部補が、検察側の証人として検察官からの質問に答える形で証言しました。長時間にわたって多くのことを証言しましが、その一部を紹介します。

 平原証人の談合への関与のきっかけは、「中司前市長や初田前市議会議員から、第2清掃工場は市の大きなプロジェクト、立派なとこにやってほしい。大林組に受注させるよう協力してほしい」と依頼だとのこと。「すでに大林組の専務には話をしている」とも聞いたとのことでした。

このことが事実であれば、中司・初田主導の官製談合だと思います。

大林組が有利・確実に建屋などの土木建築工事を受注するために、

大林組からプラントと建屋の分離発注の依頼がありました。すでに決まっていたプラントと建屋の一括発注方式を覆すために、前市長に頼まれて、談合防止のために分離発注が良いことを市の幹部に説明しています。次のような内容だそうです。

中司「談合の情報をつかんでいないか」

平原「談合情報はありますよ」

中司「防止方法はないのか」

平原「発注形態はどうなっているのか」

市の幹部「プラントの一括発注」

平原「このままで談合されますよ。防ぐ方法として分離にしたらどうか」

中司「それが談合防止つながるのですね。今の話を参考にして検討するように」

このようにして、一括から分離へ、大林組へ有利な形で発注方式が変えられたとのことです。また、「分離発注は談合防止の役に立たない。結果的には談合が増える。分離がなぜ談合防止の役に立つのかと聞かれたら困ったものだとひやひやだったが、だれからも質問はなかった」などとも証言しました。証言が事実であれば、明らかに前市長や前市会議員などが関与し、無理やり分離発注に変えた官製談合であることは明らかだと思います。枚方市の発注方式を変えることは、官製談合でなければできないことです。

また、枚方市の幹部職員から「分離がなぜ談合防止につながるか?」のごく当たり前の質問が出なかったことは、幹部職員が普通に職責を果たしていれば、談合防止ができたかも知れないと思うと、大変残念です。市の幹部職員の責任も重大だと思います。

他にも、小堀前副市長の関与などの証言もありましたが、長くなるので詳略します。

次回 公判は10月15日(水)午前10時からで、平原証人への弁護団からの反対尋問です。

また、中司前市長の公判は 10月21日(火)午前10時からです