9月30日午後2時から枚方市教育委員会の傍聴に行きました。大阪府下全体で問題になっている「全国学力・学習状況調査の公表のあり方について」(以下「学テ」)が議題となってるためです。
教育委員長の選挙や小中学校の通学校区の変更は傍聴できましたが、肝心の「学テ」については、突如非公開の通告を受け、退場を余儀なくされました。事務局の担当の方に異議と抗議の意思を伝え、教育委員にその旨を報告することを確認しました。個別の具体的な成績などは非公開もやむを得ないとしても、結論を出すための考え方の議論や結論の根拠を確認する教育委員会論議などは公開することが市民への責任だと思います。市民が知りたいのは、教育委員会の結論がどのような議論と根拠に基づいているのかなのです。そのこと抜きに結論だけをマスコミや枚方市広報に公表しても市民の議論のたたき台にもなりません。いま、教育委員会の存在がそのものが橋下大阪府知事などから否定されている時に、もっと、市民に開かれた教育委員会が必要だと思います。この件に関してはせめて、議事録は公開してほしいと思います。
10月1日の新聞には、「設問毎の正答率を公表するが、教科毎の正答率は公表しなしない」と報道されていました。
9月30日の夕刻に、枚方市教育委員会の結論を ,電話での問い合わせしました。、
① 概要を公表する
② 各教科の領域・観点・形式別結果をグラフで表し、成果と課題を対策を公表する
③ 各教科の設問毎の正答率を公表する(教科の平均は公表しない)
④ 生活習慣や学習環境と学力との相関関係をグラフで表す
⑤ 詳細は聞き取りが不十分なため略
⑥ これらのことを、10月中旬をめどにホームページで公表する。また、11月号の枚方市広報に掲載するとのことなどでした。
昨年度の公表分と比べれば、明らかに③各設問毎の正答率や生活習慣との関連などの公表が増えているように思います。
科目ごとの正答率をストレートに公表しないことは、公表することの弊害への危惧を感じているからかとも思いますが、やはり、大阪府知事。教育委員会の公表の圧力に屈したしか思えません。各設問毎の正答率を公表すれば、それこそ、点数が一人歩きします。結果の公表の危険性を裁判でも強く主張していた枚方市こそ、吹田市のように毅然たる態度
が求められていたと思います。