NHK
愛知県豊田市の豊田スタジアムを管理する第3セクターの会社が、スタジアムにある市の備品を貸し出して得た収入の一部、8300万円余りを市に納めていなかったことが分かりました。
豊田スタジアムは、市やトヨタ自動車などが出資する第3セクターの豊田スタジアムが管理・運営にあたっています。
豊田市によりますと、会社側はコンサートやイベントの際に芝生が傷まないよう敷き詰める芝生保護材と呼ばれる備品をほかの競技場に貸し出したにも関わらず収入を納めていなかったということです。
芝生保護材は1枚1000円で、他の競技場に貸し出され会社側は平成17年度からの9年間に8383万円の収入を得ていたということです。
市の規則では施設の付属備品を貸し出して得る収入は市に納めることが定められていますが会社側は、「収入は営業努力の結果で、市に納める対象ではない」と、誤って認識していたということで、これまでに全額を市に納めました。
豊田市教育委員会スポーツ課の伊藤勝介課長は「こうしたことはあってはならない。今後は、毎月行っている市への報告について収入の項目を細分化するなどして明瞭化し、再発防止に努めたい」と話しています。