『レッツ・ダンス』が大ヒットして大衆化してしまったデビット・ボウイが当時を振り返って次のように言っています。
思い出してみると、『レッツ・ダンス』がああいう形で成功しなければ、ボクが道を踏み誤ることもなかった・・・・・
何を血迷ったのか、腐ったアルバムを2枚も作ったしまった。ハハハ。
本当に『レッツ・ダンス』以降の作品は最低だったと思う。未だに全然好きになれない。
信じられないようなヒット曲になってしまって、誰もがそのショックから立ち直れなくなった。「やばい、何だかおかしなことになっちゃったなぁ・・・・ってね」。
それまでボクは”カルト”的存在だったのに、いきなり”メインストリーム”に立ったわけだから。すごく居心地が悪くて、違和感があったんだ。・・・とは言っても、最初の1, 2年はメインストリームも悪くないなぁ、みんながボクを知っているっていうのはいいもんだなぁって思ってはいたんだけどね。
でもすぐその反動がきて、自分の中で何かが壊れてしまったんだ。自分を見失って、どんな風にアルバムを作ることが正しいのか、一体どのオーディエンスに向けて書けばいいのかわからなくなってしまった。
その後何年間かはスランプというか、音楽に対する興味がまったく消えうせてしまったんだ。84年から1、2、3、4年・・・・その4年間っていうのは、作曲家としては最低の過ちを犯した時期でもあった。
引用以上
有名な霊能者さんに言われたこと・・・・・「メジャーにならないでください。本当に自分が表現したいこと、やりたいことが出来なくなって苦しむことになります」
僕がメジャーになることは無いと思いますけれど。
メジャーになったりなろうとすると本当のことが言えなくなります。皆が気持ちよくなるような言葉を使い厳しいことはオブラートにつつむ。
最近仲間でよく話題になるのが「この世の中本当のことは語られない」。
最近のセミナーがくそ面白くないものばかりになったのはセミナー講師がいつかは本出してメジャーになりたいと思っているので「無難な」「楽しく笑えるような」「感動して」「快楽を感じる」物ばかりになってどれも似たようなものになっている。
メジャーになったデビット・ボウイは「メジャーの自分」に食い殺されて自分らしさを失った。
その後のボウイは「メジャーの自分」を打ち破り再び自分の音楽を取り戻しました。
メジャーへの誘惑を断ち切るか、身を任せるか。
これからの時代は・・・・
矢沢永吉が最近若手のアーティストに向かって。
「お前ら今更メジャーになんかになって何がやりたいわけ?」
「有名になるとはバカが集まってくることだ」 有吉弘行