名言集です。 | 思考の散歩道

思考の散歩道

毎日いろいろなことを考えています。そんな思考の散歩で感じたことを書いていきます。

まずは・・・・


「自分こそ最高だ」と信じ込むと、時にはツキのようなものに助けられたことを忘れて、あたかも成功の法則が存在するかのように教え込もうとする。


元プロ野球選手 豊田泰光


そうだな~、成功の法則があると思うと自分もあやかろうと思うし、「有って欲しい」という願望がツキに助けられたことを忘れてあたかも「原因」と「結果」の法則のように思い込むことありますね。


つぎ・・・・


人は様々な可能性を抱いてこの世に生まれてくる。彼は科学者にもなれたろう、軍人にもなれたろう、小説家にもなれたろう。しかし、彼は彼以外のものにはなれなかった。これは驚くべき事実である。


文芸批評家、作家 小林秀雄


この歳・・・50歳を過ぎると(遅すぎだろ)これ分るなぁ~。だからこそ、これからの人生は何が大事なのか、何に近づいてはいけないのか、何をやってはいけないのかがとても大事になる。

僕は生まれたときに医者になる可能性があった。でも受験勉強は一度もやる気が起きなかった。僕はミュージシャンになる可能性があった。でも楽器の練習が嫌いだった。

受験勉強にやる気が出なかった私が医者ではない今の私だし、楽器の練習が嫌いでやら無かった私がミュージシャンではない今の私。つまり私以外のものにはなれなかった。これは必然ですね。


可能性を謳ってやる気を出すアドバイスをする。でも彼は彼以外のものにはなれないのです。


次の次・・・・


昔の錬金術の夢は安い金属を金に変えることであった。新しい錬金術の夢は昔のパーソナリティーを変え、自己そのものを作り直し、新しい型にはめ、向上させ、磨き上げ、・・・・そして、それを観察し、研究し、それにベッタリくっつくことなのだ。それがMEなのだ。


1976年雑誌『ニューヨーク』から


自分を変えるのは現代の夢の錬金術。でも金を得るのは踊らせた人たちであり決して踊った人ではない。


次の次の次・・・・


洗練されていない人が増えるほど、少数の人々はもっと幸福になる。


ノーベル経済学賞受賞者 ポール・A・サミュエルソン 


この文章を初めて読んだ時は笑った。多くの人たちが先ほど書いた夢の錬金術に走り、成功哲学に走り、効率的で楽な道を選択しだした今、現実を見て(自己都合で全ての事象を見ない)やるべきことを淡々とやっていたら、もっと幸福な少数の人々になるのはそう難しいことではない。


今日もお付き合いくださいましてありがとうございました。