原題wonderstruck=「あっけにとられた」
劇場で予告編を見て、
50年の時をつなぐ奇跡が
落雷とか大停電とかなんかで起こるとかいう
SFファンタジーなのかと思った。
原作と脚本が
「ヒューゴ(ユゴー)の不思議な発明」の
ブライアン・セルズニックだし、
期待してた。
ところがどっこい、大山鳴動鼠一匹。
あっけにとられた。
ニューヨークへ行く少年少女を
50年の時を超えて重ねるという
アイデア勝負の一発芸。
説明するのもかったるいくらい、
ストーリーにも台詞にも
ひねりも深みもない。
1時間もかからない話を
無駄に引き延ばしてる感を否めず。
自然史博物館の紹介をしたいのか何なのか、
何を描きたいのか判然とせず。
種明かしのしかたも
なんだかなぁだったし。
観客を聾者の立場に置いたというのが
新しいといえば新しいか。
でも、それだけだなぁ。
残念。