原作を3分の1ほど読んでから映画を観た。
原作は、
Mr. Harrigan's Phone
The Life of Chuck
If It Bleeds(表題作)
Rat
の4本を収録した短編集の一編(2020年)。
The Life of Chuckは
Act III → Act II → Act I
という順で話が進む。
Act III だけ読んで臨んだわけなんだけれど、
その最後の方で、構想はだいたい見えた。
そして映画を観た後で、残りを読んだ。
キーワードは、Act I のタイトル "Contains Multitude"
最初の Act III で描かれる「世界の終わり」へ、ここからつながる。
言ってみれば、
「目をつぶれば世界は消える」という
究極の観念論の映像化。
逆に言えば、
「人の数だけ世界はある」という
究極の多様性、なのかもしれない。
目を見張るような仕掛けではないが、
面白い視点ではある。
チャックの子供~青年時代は、
ふつうの(ちょっとだけ謎めいた)少年成長譚として楽しめるし、
ダンスも楽しく輝かしい。
台詞もストーリーも、かなり原作に忠実だが、
カール・セーガンによる「宇宙カレンダー」の話(原作にはない)が、宙に浮いてた。
あれは、宇宙の誕生から「現在まで」の話であって、
「宇宙の終わりまで」ではないのだから、
このストーリーとは無関係。
スティーヴン・キング自身が製作にかかわっているようだけど(executive producer)
彼の意思はどうだったんだろうか。
