《これまでのお話》

ヒプノセラピー:井上内親王様①

 

このときのヒプノで、私は自分が女性であることはわかっていましたが、

名前も、自分が何者であるかもわかりませんでした。

 

催眠から覚めて、マリア先生と話をしました。

後にも先にも、このパターンのヒプノセラピーはありませんでしたが、マリア先生が

この日の午前中のヒプノ講座で被験者になったときに、同じものを見ていたのだそうです。

そのときに「井上内親王」と降りてきたということでした。

 

私は、一時奈良にいたことがあり、窓から垂仁天皇陵が見える部屋に住んでいました。

その頃、暗闇峠を越えてみたくて仕方がありませんでした。そんなことを話しました。

そして、マリア先生がネットで暗闇峠の画像を検索してくれました。

 

あっ! さっき見えた石畳の道の遠景!

 

あまりにも酷似していて、驚きました。

 

現在国道308号線になっている暗闇峠は、昔、大阪と奈良を結ぶ幹線道路であって、

大阪から奈良や伊勢へ行く道として使われていたようです。

 

井上内親王は、暗闇峠を越えて逃げたかったのでしょうか。のっぴきならない状況に

なった後で、暗闇峠を越えて逃げればよかったと思ったのでしょうか。

 

そして、夫はよく、「俺は天皇家の血筋なんだ」と言っていました。

「そうなんだ。それじゃ、ご先祖様は関西にいたんだね」と言ったら、

「関西じゃない。ずっと関東だ!」と怒ってました。夫と姑は、なぜか関西が大嫌いなのです。

関西じゃない天皇家って、どういうことよ? と思っていましたが、夫にも前世の影響があり、

潜在意識に何かあったのかもしれません。

 

「井上内親王は、ヒプノで天に還られたんでしょうか?」と私が尋ねると、マリア先生は

ちらっと窓の方を見て、「うーん。今日じゃないと思う。井上内親王クラスの方が

上がるときは、もっと空が赤くなるから。しばらくいて、行けるときに、行きますよ」

と教えてくれました。

 

ヒプノセラピー:井上内親王様③