ちびさん2歳と1ヶ月。

 

 

寝室の電灯を消し、子守唄を歌う。

1日の終わり。

 

 

 

ようやく気を緩められる。

 

 

そんな安息の時間

 

暗闇の中、突如視界に

 

 

飛び込んできた。

 

 

 

 

虫・・・?

 

ゴキブリ・・・?

 

蛾・・・?

 

 

 

電気をつけてみたら

 

 

その虫もテンパったのか

 

 

 

天井の

電灯の周りをくるくると高速回転。

 

 

 

それを見たちびさんは

 

ウトウトが吹っ飛び

ギャン泣きを始める。

 

 

私、右往左往。

 

 

 

5秒くらい頭が真っ白になった後

 

 

ひとまず、ちびさんに泣き止んでもらおう。

 

 

 

そのために、虫の高速回転を止めようと

電気を消してみる。

 

 

 

 

暗がりの中

 

 

そのテンパった虫が

 

天井にピタと止まる。

 

 

 

 

このまま夜を明かすのか・・・・

 

 

 

虫が天井にいる部屋で眠るのは

頭も心も苦しい。

 

 

 

 

ほんで、

 

ちびさんに

「ちょっとあの虫をバイバイするから

部屋の外で待っててくれる?」

 

 

と、お願いしてみる。

 

 

 

ちびさん

ヤイヤと首を振る。

 

 

 

「あそこに虫止まってるんよ。

バイバイするからさ。

 

ちょっと部屋の外で待っててくれる?」

 

 

 

ちびさんにも

虫がまだ室内にいるのがわかったらしい。

 

 

 

うなずいて、部屋の外に出てくれる。

 

 

殺虫スプレーと踏み台を用意。

 

 

 

「虫が部屋の外に出ないようにドア閉めとくよ」

 

 

声をかけてドアを閉め、電気をつける。

 

 

虫は止まったままだ。

未だに何の虫か判別できぬ・・・。

 

 

 

後ろで、ガラガラと

ドアを少し開けて様子を見るちびさんの気配。

 

 

 

えぇい、ままよ。

 

 

 

 

プシュ〜〜〜〜!!!

 

 

天井に止まる虫に

スプレーをかけてみる。

 

 

寝室内の掛け布団や敷布団を駆け回る虫。

 

 

 

 

そのゆく先々を

 

プシュ〜〜〜〜と追う私。

 

 

見守るちびさん。

 

 

 

 

ようやっと動かなくなり

 

 

 

よく見れば、

虫の正体は蛾だった。

 

 

 

そして、よく見れば、

使っていたのはゴキブリ用のスプレーだった。

 

 

 

 

部屋を見渡せば

 

 

殺虫スプレーをかけられた

 

敷布団と掛け布団の山々。

 

 

 

 

・・・

 

殺虫スプレーの余波が想定外だ。

 

 

 

スプレーを使わず、

紙かなにかで叩いて

 

 

終わりにすればよかった・・・。

 

 

 

 

掛け布団と敷布団のシーツを剥がし

 

洗濯機へ。

 

 

敷きふとんにはバスタオルを敷き応急処置だ。

 

 

 

掛ふとんは今夜は無しだ。

 

 

 

明日は布団干しだ。

 

 

 

寝具の後処理を終えたところで

 

 

 

目がランランに冴えたちびさんの寝かしつけを

再び始めることになるのだった。

 

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