頭痛、皮膚の痛み(風邪の前兆) | 島川はり灸院(院長ブログ)

島川はり灸院(院長ブログ)

堺市ではり灸院を営んでいます。
各疾患別に治療例を紹介しています。
はり灸の話を中心に日記も書いていきます。

こんにちは。

気候的に朝夕が少しずつ冷え込んでき秋を感じさせもしますが大阪

、堺はまだまだ暑い日々が続いております。

このように気候が安定しない季節の変わり目の時期は我々の身体

も安定しておらず調子を崩される人がおられます。

先日も1人リピーターの患者さんから電話がありました。

(患者)「先生、いつもの風邪の前兆ですわ。ただ、今回は頭が痛と

うて。今日いけますか?」。

(私)「風邪薬飲んで寝とったら大丈夫です」。

(患者)「先生、頼んますわ~。明日、ゴルフやねん」。

(私)「知らんがな」。

(患者)「そんなん言わんとんますわ!」。

何か魂の叫びのような物を感じ取れたのでイヤイヤ引き受けました。

診察しますと確かに風邪で虚実でいえば実の方の風邪でした。

それも久しぶりに診る風寒

(私)「○○さん。たまにはやるやん!」。

   「いつもと違ってやり甲斐があるわ(笑)」。

(患者)「・・・・・。」 「大事なお客さんとのゴルフやから頼むで」。

主訴は側頭痛と背中の皮膚の痛みでした。

治療は肺経と胆経に補寫。そして、風と寒の邪気を処理する募穴に

寫法を施しました。

結果、背中の皮膚の痛みと側頭痛が取れ全快されました。

今回のような風邪が原因で現れる痛みの症状は急性的なものなので

1,2回の鍼灸治療で改善させる事ができます。

ここで、実の風邪(今回は風寒)の特徴をお教えいたします。

まず、どの症状も突然に現れ、激しいのが特徴です。

例えば、高熱が出る。痛みが強い(特に上半身)。悪寒が激しい。

持病の悪化などが上げられます。

今回の○○さんのように皮膚の痛みで風邪の前兆だと気づかれる方

もおられます。 この場合、初期治療にあたります。

しかし、風邪の前兆だと気づかずに放っておいて2,3日後に激しい悪

寒に襲われ高熱が出てダウンしてしまうケースがほとんどです。

では、そうならない為にはどうすればよいのか?

前述した突然の寝違えや肩の痛み、頭痛、のぼせ、手足の関節の痛

みなどをご自身で感じられた時が風邪の前兆だと疑われます。

「突然にやって来る」がポイントです。

そして、もし「風邪の前兆かな」と思われたなら近くの病院か私の治療院

以外の腕のよい鍼灸院に駆け込んでください。

そうすれば仕事を休むほどしんどくはならないでしょう。

最後に風邪の前兆とはもうすでに風邪をもらっている状態を意味します。

つまり、風邪の初期の状態であり今の内に治療をしておけば寝込むほ

ど悪化はしませんよという事です。予防とは違います。

おしまい。

 

 

 

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