腰痛症⑫ | 島川はり灸院(院長ブログ)

島川はり灸院(院長ブログ)

堺市ではり灸院を営んでいます。
各疾患別に治療例を紹介しています。
はり灸の話を中心に日記も書いていきます。

こんにちは。

今日は腰痛の治療例を紹介いたします。

(患者) 大家さん、49歳、変態実業家。

(主訴) 腰痛。

(愁訴) 前立腺肥大、身体が極限にしんどい。

この患者さんは以前から坐骨神経痛の既往歴があり疲労

が蓄積すると腰部から右下肢に問題が生じておられます。

そして、今回は坐骨神経痛の痛みではなく「腰がヌケそう」

「ギックリ腰になりそう」といった状態が今年の1月から続い

ている状態。

また、長時間同じ姿勢から身体を起こす時に腰が悲鳴を

上げしばらくの間動けなくなるとの事。

初診での触診は手足を含め身体全体に熱が感じられました。

そこで、問診すると「年始から身体が非常に怠い」らしい。

患部の腰の所見はL4~L5の圧痛(坐骨神経痛)が診られる

くらいで腰部の緊張などは無かったです。

脈は全体に強く緊張が診られ沈んでいて中々の遅脈でした。

診断の結果は冷えによる傷寒が原因して腰痛を発症させた

ものとしました。

治療は病巣の寒邪を散らし寒邪によって体内に閉じ込めら

れていた陽気(鬱熱)を体外へ放散させる手技を行なった。

結果、「島ちゃん、身体が軽なったわ」。

体表の熱も退き今回の腰の違和感も取れていました。

 

(考察)

 

今回のような外感熱病である、軽度の傷寒のケースは数回

の治療で症状が改善される事がほとんどです。

寒邪による鬱熱が年始から少しずつ体内に充満していた

のですから相当身体が辛かったはずです。

ついでにですが傷寒による疾患群はカゼマラリアインフ

ルエンザなどがあります。

この患者さんの次回の御予約は5日後になりますが病が

ぶり返えしていなければ良いのですが。

何せこの患者さん、私の治療院の大家さんなんですが一昨

日からドバイ経由ドイツ行きの旅に行かれています。

ドバイで宝くじを買い、仕事でもないのに何しに月1でドイツ

に行かれるのかノーマルな私には理解できません。

いや、言えません(笑)。

おわり。

 

島川はり灸院

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