中央省庁の泣きどころ | 公務員 島田正樹 〜仕事と私事と志事と〜

公務員 島田正樹 〜仕事と私事と志事と〜

仕事も家族・友人との私事も楽しみながら、魂を燃やして挑む“志事”で社会を変えていきたい! 地方公務員として働きながら、NPO活動、講演、執筆、ワークショップデザイナーなどに取り組む“公務員ポートフォリオワーカー”として活動しています。

今日の新聞から

気になるニュースをひとつ。


2月24日(朝)毎日新聞
11省「記録なし」…作成ルール、有名無実化
http://mainichi.jp/articles/20160224/k00/00m/040/116000c
 
 
 
甘利大臣(当時)の「政治とカネ」の問題から
国会でも話題になっている政官接触の記録について、
そのルールが有名無実化しているという記事です。


このルールがどう運用されているのか
ということも大切ではあるのですが、

この記事で私が「おっ!」と思ったのは
記事の中の以下のくだり。


日本の官僚は政治家と付き合い過ぎだ。
官僚が議員会館を回ったり、党本部まで出向いて説明したりということは
外国ではあまり見られない。
(記事より引用)



これは市役所から内閣府へと派遣されてみて、
私自身、非常に強く違和感を感じた慣習です。
 
このことについて、
あまりメディアでは取り上げませんし、
あまり知られていない事実だと思います。



省庁の管理職~幹部が
「この事業について教えてちょうだい」
国会議員に呼ばれるとホイホイと説明に出かける。

法案を閣議決定するためには
与党が内容を認める必要がありますが、
そのために事前レクチャーとして、議員会館の中、
関係する国会議員の各部屋を訪ねて説明する。

国会(委員会)で質問が通告されれば、
例え「今すぐ」「日曜の19時」と言われても
然るべき職員が質問の聴き取りに出かける。



こういったレクチャーが、
基本、時間も場所も国会議員の都合で要請される。
部局にはそれを調整する専門のチームまであったり。

もちろん、こういった慣習も
中央省庁の長時間労働の恒常化
恐らくは無関係ではないでしょう。


どうしてこういうコトが起こるんでしょうか?



それは、一つにはチカラ関係なんでしょうね。


事業を円滑に、効果的に実施したい省庁
施策のために法律を作りたい省庁
施策のために予算が欲しい省庁



国会(委員会)で審議する立場の国会議員



もちろん政治家にも与野党という軸はありますが、

この界隈には、
法律を作りたい、予算が欲しい省庁と
審議する立場の国会議員という軸も根強い。


それは言い換えれば、
「よろしくお願いします」(省庁)
「うむ、アイ分かった」(国会議員)

の構図。


理想を言えば、政策を、つまりは法律や予算を、
政治家が作りたい、そのための省庁での作業、
という構図が必要なのでしょうか??

う~ん、それが果たして現実的な解なのか……。



この界隈の統治機構は、
なかなかに悩ましいようですが、

こういうことを知ることも、
政治参加として、
例えば選挙での投票などで
大切なのかもしれませんね。