先週の金曜日は、いつもお世話になっている東京事務所の皆さんとの暑気払いでした。
私の他にも、さいたま市から総務省・国交省などに派遣になっている“同郷”の研修員の面々とも久しぶりにお会いできて、リラックスした時間を楽しみました。
さて、皆さんは自治体の「東京事務所」ってご存知ですか?
さいたま市ならさいたま市浦和区に、福岡市なら福岡市中央区に、仙台市なら仙台市青葉区に、それぞれ市役所の本庁舎があります。区役所や支所、公民館などの各施設は市内各所に、都道府県の施設であれば県内に、つまりはそれぞれの地元に施設があるはずです。(市外保養所など一部例外はありますが)
しかし、一部の自治体では地元から離れて、東京に事務所を開設していることがあります。
それが東京事務所。
都道府県庁や政令市など大きな自治体は大概、東京事務所を機能として持っていることが多いようですが、もちろんそれ以外の自治体でも持っている場合があります。
この東京事務所、地元を離れてどのような業務を行っているかというと・・・?
自治体によって、重きを置く業務は様々でしょうが、私が知る限りでザーッと並べると、
・中央省庁との連絡調整や情報収集
・都内の企業や団体との連絡調整や情報収集
・地元が行う都内での行事等のサポート
・国などに派遣されている職員のサポート
・地元のPR活動
などが挙げられます。
特に中央省庁との連絡調整や情報収集は重要な任務で、多くの事務所が所内に府省ごとに担当スタッフを置き、彼らが各府省と地元との連絡調整の窓口を務めてくれます。窓口を務めるためには、当然各府省の職員との関係作りも重要で、私の知っている先輩は、かつて東京事務所で活躍していた頃、よく担当していた省の幹部などと食事などお付き合いしていたようです。
もう一つ重要な任務が、地元のPR活動です。
チカラの入れ具合は自治体によってまちまちですが、どこの自治体の東京事務所も、事務所の中には地元の催事のポスターなどが掲示され、チラシのラックにはやはり催事や特産品などのチラシがびっしり。都内で首長や幹部が要人などと接触する機会があれば、地元から手土産を手配したり、地元の担当者と協力してPR用の資料などを用意するのも彼らの仕事の一部です。
私は東京事務所のことを普段から「情報の収集・発信拠点」だと捉えているのですが、これはつまり、東京事務所のスタッフ一人ひとりが地元のために情報収集にあたる「諜報員」でありながら、地元を売り込む「セールスマン」であるということ。
これは結構、すごいことですよね。スタッフには、コミュニケーション能力はもちろん、幅広い能力を総合的に備えていることが求められます。
今まさに自治体が「地方創生」という文脈で、様々な政策を打ち出していこうとするとき、やはり主戦場は地元と並んで「東京」だと思うんです。
人も情報も投資も、東京から地元に呼び込みたい。
そのときに、東京での活動の拠点があり、そこ東京事務所が「情報の収集・発信拠点」として地元のニーズと東京のリソースを上手にマッチングすることが出来れば、地元としても非常に心強いはず。もちろん東京にも地元が応えられるニーズがありますから、そういった逆のパターンでのマッチングも重要。
地方創生という文脈で自治体の政策や職員の活動を語るとき、まだまだ業界の外からは注目される機会の少ない機能ですが、これからこの「東京事務所」という機能は、どんどん存在感を増していくはずです。
ぜひご注目ください。
